君の初めては私なのに、他の女の”踏み台”になんかしないでよ
⚠この純猥談は浮気表現を含みます。
「付き合ってる人がいるから、もう二人で遊ぶのはこれで最後にしよう」

ドライブが始まって数十分が経った時。
私が何気なく最近の近況を聞いたら、そう告げられた。

彼女ができたなんて聞いてない。
彼女がいるなら、なんでドライブに連れてきてくれたの。断ればよかったじゃん。
いろいろ質問攻めしたが、「ドライブくらい、いいかなって。だってもうこれで最後だし」と片付けられた。

最後って、何。
こんなにもあっさり、終わりが来るものなのか。
彼に振り向いてほしくて、私の身体で繋ぎ止めていた関係。
痺れを切らして私が告白した時は「中途半端な気持ちで付き合いたくない」って言って私を振ったくせに。
合コンで出会った今の彼女とは勢いで付き合って、でも段々好きになったって、何?

君は何を言ってるの?その子より、私のほうが何倍も君のことを知ってるし、愛してるのに。
頭の中がぐしゃぐしゃになって、どんな表情で車に乗っておけばいいか分からなくなる。

でも、私がドライブに行きたいって我儘を言って連れてきてもらったんだから、楽しまなきゃ。

そう思い、質問攻めをして一旦落ち着いた後は、張り付いたような笑顔を作り続けながら話題を逸らした。

お昼ご飯を食べる時や、景色を見ながらソフトクリームを食べる時、おいしいはずなのに、一口食べた瞬間吐きそうになった。
その時の精神状態ではとても食べられそうになかったが、無理やり楽しそうに食べた。
我ながら、演技力があったと思う。
お昼ご飯は結局食べきれなくて、君に押し付けちゃったけど。
吐きそうなのにお昼ご飯の後にソフトクリームも食べたのは、最後くらい「君の隣でソフトクリームを食べる可愛い女の子」になりたかったから。
もう、君の隣に私がいることはないんだもの。


帰り道、「最後に、家に行ってもいい?」とダメ元で聞いてみた。
相手に彼女がいるのに、相手の家に行くのはアウトだろう。
でも、今まで何回も行ったあの家に行くことももうないのかと思うと、最後に1回行って、君とのひとときを楽しみたかった。
君は意外とあっさり承諾したため、私は君の家に行くことになった。

私がいるのに、アニメを見ながら寝落ちする君。
そんな愛しい寝顔を、私に向けないで。
キスしたくなるし、抱きしめたくなる。
でも、なんとか自分を律して堪えた。
そうしているうちに、君は目を覚ました。

君の家を出ると、全てが終わる。
君に彼女がいる限り、もう、二人で会うこともできない。
ドライブにも行けない。
二人で抱き合うこともない。
そう考えると悲しくなって、「帰りたくない」と駄々をこねた。
そして、今までの想いを全てぶつけた。
大好きだから、浮気相手になってもいい。
利用されてもいいから、疎遠になりたくない、って。

「それは、お互いによくない関係だよね。俺は彼女を裏切れない」

君はしばらく考え込んだ上で、そう言った。

さっきまで、私とやりたそうにしてたくせに。
いつからそんなことを言う人になったんだろう。

大学生活最後の夏、君のことを想いながら過ごして、君のために自分の身体を使って、君を繋ぎ止めてた。
大学生活最後の冬になっても関係をやめられなくて、君との快楽に溺れた。どれだけ君を忘れようと他の人と付き合ってみても、意味がなかった。

自分に正直になりたいと思って、彼氏と別れて君を振り向かせようとしてたのに。
君は、あっさり別の女と結ばれて、楽しそうに過ごしているのね。
君の初めてを奪ったのは、この私だよ?
君は初めてを捨てることができた上に、今は新しく彼女もできて幸せそうに過ごしている。

私はただの踏み台じゃないか。

「女を踏み台にする気分はどう?」なんて捨て台詞を吐いたら、なんとも言えない表情をしてたのが滑稽だった。

まあ、いいか。これで最後だから。今日くらい、何を言ってもいいよね。

君の家を出る前、私は何度も一方的にハグをした。
押しのけてこなかったのは、君の最後の優しさだよね。ありがとう。

帰り、私の家まで車で送ってもらうときは「最後だから、私を力強く抱きしめて」って言って、抱きしめてもらった。
君は明らかに嫌そうだった。
あの頃は、あれだけハグし合ってたのに。

最後に、私からキスもした。
君はキスも嫌がっていた。
あの頃は、あれだけキスをしていたのに。
もう君とキスすることもないと思うと、最後にしたくなっちゃったの。
彼女がいるのに、こんなに我儘言ってごめんね。

当分、吹っ切れるまでには時間がかかりそうだ。


ドライブの最中、君の上着にこそっと、私の香水をかけた。
気づかないくらいの量かもしれないけど、君と私の過ごした証を忘れないでほしかったから。
私なりの、ささやかな抵抗。


私は君のことが大好きでした。
こんなに人を好きになれるんだって、気づかせてくれてありがとう。

どうか、お幸せに。
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