純猥談をよく見ている僕の彼女へ。
⚠この純猥談は浮気表現を含みます。
僕は彼女が好き。
でも彼女は、僕が彼女を思うほどには、僕のことを好きではないのだと思う。

彼女と付き合い始めたのは2年半前。共通の友人からの紹介だった。当時僕は25歳、彼女は20歳だった。
彼女の明るくてよく笑うところ、僕の話を楽しそうに聞いてくれるところ、そしてたまに見せる真剣な表情にすぐに惹かれた。
学生と付き合うことや歳の差に抵抗はあったけど、一か八かで告白をしたら「いつ言ってくれてるかずっと待ってたよ!」と笑顔で答えてくれた。
僕には3年ぶりの恋愛だった。

付き合って1年経つころに彼女は大学3年生になった。もともと綺麗だったけど、どんどん大人の女性になっていく。不安もあるけど僕らは順調だった。結婚の話もするようになった。
新学期と同時に彼女は大学のゼミに入った。
派手な同期が多いいわゆる飲みゼミらしい。大学4年間を研究に費やした理系の僕とは対照的だ。
彼女も「飲み会ちょっと怖いな」と最初は言っていたけれど、すぐに彼女の話はゼミの話題が中心になった。特に同じグループになった「A」の名前がよく出るのが気になる。
ノリも良く、明るくて綺麗な彼女はゼミでもすぐに人気者になったはずだ。

ゼミに入ってから、彼女が僕の家に遊びにくるのはべろべろに酔っ払った後が多くなった。
飲み会でしこたま飲み、終電を逃すとうちに来て僕とセックスする。
「A」の家が僕の家と近いらしく、彼が彼女をうちまで送ってくれたこともあった。僕よりはるかに今時で、ちょっとチャラそうな、感じの良いイケメンだった。「いや。A帰んないで」と彼女は酔っ払って泣きながら言っていた。
「A」が帰ると、彼女は今度は僕をセックスに誘った。
酔ってる彼女を抱くのはつらい。朝起きたら何も覚えてないし、そのセックスも誰としてるつもりなのかわからない。

「僕のこと好き?」
「うん」
「どこが好き?」
「…私を好きでいてくれるところ」
こんなやりとりをもう何度もしている。僕は彼女をどきどきさせたり楽しませる存在ではなく、ただの安心材料なのだろう。


僕はそのうち大好きな彼女に振られるんだと思う。こんなに好きな人に出会うことはないと思うので、彼女を逃すと一生独身のままかもしれない。
彼女を本気で笑わせる話術も、海外旅行に連れて行くような自由な時間も、僕にはない。セックスだって満足させられている自信はない。

けど、彼女が僕がいることで少しでも安心できるなら、僕にできることはそれしかないから。今日も僕は彼女の帰りを待っている。
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