彼女とのLINEのアルバムには、幸せそうで眩しい彼女の笑顔が残っている。
⚠この純猥談は浮気表現を含みます。
俺たちは大学2年後期のプロジェクト活動で出会い、俺からの告白で付き合うことになった。人懐っこい笑顔が素敵なかわいい彼女にいつの間にか惚れていた。
付き合ってからも彼女はいつも笑顔で幸せそうだった。いつも俺を応援してくれて、バイト行く時も毎日送り出してくれた。そんな彼女が大好きで俺も幸せだった。
夏休みには実家にも連れて行った。家族は彼女を可愛がってくれて、彼女も俺の家族が居心地が良いと言ってくれた。
実は彼女は実の両親夫婦の関係が悪く、一家団欒という家庭では育っていなかったらしい。だから俺の家族がいいと言ってくれた。
俺もこの時、将来家族に今の彼女と子供を連れて帰りたいなと強く思っていた。
付き合い始めてすぐの頃、彼女は家庭からの支援が少ない中、自ら稼ぎ、お金を貯め、奨学金をやりくりして家賃と学費を払い、生活をしていることを知った。彼女はすでに一人前に自立していた。俺はそんな彼女を尊敬していた。彼女は輝いていた。
同時に自分自身と彼女を比べるようになっていた。
俺は、バイトで稼いだお金を部活に使い、親に奨学金の管理を任せて家賃や学費、生活費をやりくりしてもらっていた。一人暮らしといえど、何も自立できていないと感じるようになった。
俺の中で勝手に彼女に対する尊敬が日に日に劣等感に変わっていった。その劣等感から、彼女は頑張ってて俺は頑張ってない、と感じるようになっていた。
俺も彼女も大学3年の秋頃から自分の将来を考えるようになった。就活が近かったからだ。
その中で彼女は俺に結婚の意思を確認しようとしてきた。
「私と結婚してくれる?」
俺はその質問にすぐ答えることができなかった。
就活が目前に迫った時期で、地元に就職するのか、俺と一緒の土地にするのかを考えたかったのだろう。
それ以上に、俺のことを愛してくれていたのだろう。将来も一緒にいたいという意思表示だったのだろう。
俺も彼女を愛していなかったのかというわけではなかった。むしろ彼女を正真正銘愛していた。
だけどその彼女への感情が影を落とすように、大きくなっていく劣等感を無視することはできなかった。
俺は彼女に釣り合う男じゃないのではないか、そもそもダメな男で彼女はそんな俺のことを心のどこかで見下げているのではないか。
被害妄想でそんなことは杞憂だと分かっていたつもりだったが、
こんなダサい心境を誰にも打ち明けることはできなかった。
彼女が幸せと言ってくれる時の表情も、大好きと言う言葉も本物だと思えなくなっていた。
俺は自分勝手に卑屈になった。自分勝手に醜いダメ男に成り下がっていた。
そして就職活動の始まった大学4年の4月、俺たちは別れた。
原因は俺自身の不貞行為だった。
自分に自信を持てない俺は何の根拠もなく、誰かに求められる自分になれば自信を取り戻せると思い、女性と出会い体を重ねた。そこに残るのは罪悪感と虚しさだった。自信なんて沸かなかった。経験が足りないからだと思い、何人もの女性と体を重ねた。結果は何も変わらなかった。
そのことが彼女にバレて、フラれた。結果的に自信を持つことどころか、何より大事な彼女を失った。
別れてから友達には、彼女が結婚を迫ってきて重かったから、と言い訳をした。
あの時の俺は自分自身に諦めていたのかもしれない。
彼女が頑張ってて、俺が頑張ってないと思うなら俺も頑張ればよかったのだ。
俺自身が自分に自信をつける努力をし、結婚しようと言える自分になれていれば何も問題なかった。
ただただ頑張らなくて済む理由を、彼女の輝きから逃げる場所を探していただけだった。
後にも先にも結婚したいと思うのは彼女しかいなかったのではないかと思う。
別れたあと、何人かとデートをしたが、告白することはなかった。
一緒にいて居心地が良かったけど、元カノと同じように愛せる自信がなかった。
目の前の大切な人を大事にできなかった後悔は今でも続いている。
そしてその後悔はどんな努力をしても、消すことはできない後悔であると。
未だに家族は元カノちゃんは元気にしているのかを聞いてくる。
いっときだけでも彼女は家族だったのだ。俺は彼女だけでなく、家族も裏切ったのだ。
もう一度彼女やり直すことができたなら、俺は彼女にこう言うだろう。
絶対に幸せにするから俺についてきてくれ 、と。
彼女とのLINEのアルバムには、今も幸せそうで眩しい彼女の笑顔が残っている。
付き合ってからも彼女はいつも笑顔で幸せそうだった。いつも俺を応援してくれて、バイト行く時も毎日送り出してくれた。そんな彼女が大好きで俺も幸せだった。
夏休みには実家にも連れて行った。家族は彼女を可愛がってくれて、彼女も俺の家族が居心地が良いと言ってくれた。
実は彼女は実の両親夫婦の関係が悪く、一家団欒という家庭では育っていなかったらしい。だから俺の家族がいいと言ってくれた。
俺もこの時、将来家族に今の彼女と子供を連れて帰りたいなと強く思っていた。
付き合い始めてすぐの頃、彼女は家庭からの支援が少ない中、自ら稼ぎ、お金を貯め、奨学金をやりくりして家賃と学費を払い、生活をしていることを知った。彼女はすでに一人前に自立していた。俺はそんな彼女を尊敬していた。彼女は輝いていた。
同時に自分自身と彼女を比べるようになっていた。
俺は、バイトで稼いだお金を部活に使い、親に奨学金の管理を任せて家賃や学費、生活費をやりくりしてもらっていた。一人暮らしといえど、何も自立できていないと感じるようになった。
俺の中で勝手に彼女に対する尊敬が日に日に劣等感に変わっていった。その劣等感から、彼女は頑張ってて俺は頑張ってない、と感じるようになっていた。
俺も彼女も大学3年の秋頃から自分の将来を考えるようになった。就活が近かったからだ。
その中で彼女は俺に結婚の意思を確認しようとしてきた。
「私と結婚してくれる?」
俺はその質問にすぐ答えることができなかった。
就活が目前に迫った時期で、地元に就職するのか、俺と一緒の土地にするのかを考えたかったのだろう。
それ以上に、俺のことを愛してくれていたのだろう。将来も一緒にいたいという意思表示だったのだろう。
俺も彼女を愛していなかったのかというわけではなかった。むしろ彼女を正真正銘愛していた。
だけどその彼女への感情が影を落とすように、大きくなっていく劣等感を無視することはできなかった。
俺は彼女に釣り合う男じゃないのではないか、そもそもダメな男で彼女はそんな俺のことを心のどこかで見下げているのではないか。
被害妄想でそんなことは杞憂だと分かっていたつもりだったが、
こんなダサい心境を誰にも打ち明けることはできなかった。
彼女が幸せと言ってくれる時の表情も、大好きと言う言葉も本物だと思えなくなっていた。
俺は自分勝手に卑屈になった。自分勝手に醜いダメ男に成り下がっていた。
そして就職活動の始まった大学4年の4月、俺たちは別れた。
原因は俺自身の不貞行為だった。
自分に自信を持てない俺は何の根拠もなく、誰かに求められる自分になれば自信を取り戻せると思い、女性と出会い体を重ねた。そこに残るのは罪悪感と虚しさだった。自信なんて沸かなかった。経験が足りないからだと思い、何人もの女性と体を重ねた。結果は何も変わらなかった。
そのことが彼女にバレて、フラれた。結果的に自信を持つことどころか、何より大事な彼女を失った。
別れてから友達には、彼女が結婚を迫ってきて重かったから、と言い訳をした。
あの時の俺は自分自身に諦めていたのかもしれない。
彼女が頑張ってて、俺が頑張ってないと思うなら俺も頑張ればよかったのだ。
俺自身が自分に自信をつける努力をし、結婚しようと言える自分になれていれば何も問題なかった。
ただただ頑張らなくて済む理由を、彼女の輝きから逃げる場所を探していただけだった。
後にも先にも結婚したいと思うのは彼女しかいなかったのではないかと思う。
別れたあと、何人かとデートをしたが、告白することはなかった。
一緒にいて居心地が良かったけど、元カノと同じように愛せる自信がなかった。
目の前の大切な人を大事にできなかった後悔は今でも続いている。
そしてその後悔はどんな努力をしても、消すことはできない後悔であると。
未だに家族は元カノちゃんは元気にしているのかを聞いてくる。
いっときだけでも彼女は家族だったのだ。俺は彼女だけでなく、家族も裏切ったのだ。
もう一度彼女やり直すことができたなら、俺は彼女にこう言うだろう。
絶対に幸せにするから俺についてきてくれ 、と。
彼女とのLINEのアルバムには、今も幸せそうで眩しい彼女の笑顔が残っている。