今日だけ友達じゃない。
中三の時に同じクラスで、十年近く経った今でも定期的に会う、わりと仲の良い男女混合のグループ。みんな成長してるはずなのに、その輪に入ると当時に戻ったようにくだらない下ネタで盛り上がる。
「まじで腐れ縁だよな」
「お前らクズだけど手出してこないから良いわ」
そのグループにいる女達からはそんな風に言われていた。
「いやお前らのこと女として見てねーから」
そう返していた。
本当はその中に、中学時代、片思いをしていた人がいた。
別に今さらどうこうなりたいとは思っていない。
だって関係が崩れるのも面倒くさいし。
そんな時にLINEが鳴った。
「今日飲み行こうよー!」
その子だ。いつものグループチャットにみんなに向けた誘いの連絡。
いつもと違ったのは行けるのが俺一人だったこと。
二人で飲むのは初めてだったが、特別意識はしないでいつも通り会った。意識してないつもりだったけど、いつもよりジョッキが進んだ。なぜかすぐに喉が渇いた。
飲み始めて三時間、顔を赤らめた俺達は店を出ることにした。田舎だから周りに別の居酒屋があるわけでもなく、ポツンと寂れたスナックをキャッキャしながら覗いてみたものの、女の子と入るような雰囲気ではなかった。
「女子は入れないってさ〜」
適当にそんなことを言い、コンビニでお酒を買って田舎道を歩いた。少し歩いたところで中学時代の通学路の途中にある公園にたどり着いた。
ブランコに乗っていると、酔ったと言い、ベンチに横になりだした。
「ねぇこのあとどうすんの」
セックスしたらもう友達には戻れないかもしれない、それでも、もはやその子のことをたまらなく女として見ていた。
「店どこもやってないし、ホテルで飲む?」
なんとなく言い訳しながら誘った。彼女にはきっと下心もバレていて、それでも「いいけど何もしないよ」と返ってきた。そんなわけないこともわかっていた。
ホテルに入ってからはソファで飲んでいたが、少しすると眠くなったと言い、ベッドに入った。
少し酒臭い声で
「お酒飲むとくっつきたくなっちゃうんだよね」
いつもと違う、女の顔になったその子を見てえろい気持ちと共に、なぜか少し切ない気持ちを抱いた。あー初恋が汚れてしまう、そんな気持ち。ピュアだった自分の、唯一綺麗だった思い出が、性欲に奪われるのかと。
それでも止められなかった。中学時代、思い描いていた妄想を実現するかのようにめちゃくちゃセックスをした。
朝、昨日の居酒屋の駐車場に停めたお互いの車まで歩いた。
「また友達に戻れるよね?」
「次会うときは友達だよ」
そう言って、繋いだ手はそっと離れた。
「まじで腐れ縁だよな」
「お前らクズだけど手出してこないから良いわ」
そのグループにいる女達からはそんな風に言われていた。
「いやお前らのこと女として見てねーから」
そう返していた。
本当はその中に、中学時代、片思いをしていた人がいた。
別に今さらどうこうなりたいとは思っていない。
だって関係が崩れるのも面倒くさいし。
そんな時にLINEが鳴った。
「今日飲み行こうよー!」
その子だ。いつものグループチャットにみんなに向けた誘いの連絡。
いつもと違ったのは行けるのが俺一人だったこと。
二人で飲むのは初めてだったが、特別意識はしないでいつも通り会った。意識してないつもりだったけど、いつもよりジョッキが進んだ。なぜかすぐに喉が渇いた。
飲み始めて三時間、顔を赤らめた俺達は店を出ることにした。田舎だから周りに別の居酒屋があるわけでもなく、ポツンと寂れたスナックをキャッキャしながら覗いてみたものの、女の子と入るような雰囲気ではなかった。
「女子は入れないってさ〜」
適当にそんなことを言い、コンビニでお酒を買って田舎道を歩いた。少し歩いたところで中学時代の通学路の途中にある公園にたどり着いた。
ブランコに乗っていると、酔ったと言い、ベンチに横になりだした。
「ねぇこのあとどうすんの」
セックスしたらもう友達には戻れないかもしれない、それでも、もはやその子のことをたまらなく女として見ていた。
「店どこもやってないし、ホテルで飲む?」
なんとなく言い訳しながら誘った。彼女にはきっと下心もバレていて、それでも「いいけど何もしないよ」と返ってきた。そんなわけないこともわかっていた。
ホテルに入ってからはソファで飲んでいたが、少しすると眠くなったと言い、ベッドに入った。
少し酒臭い声で
「お酒飲むとくっつきたくなっちゃうんだよね」
いつもと違う、女の顔になったその子を見てえろい気持ちと共に、なぜか少し切ない気持ちを抱いた。あー初恋が汚れてしまう、そんな気持ち。ピュアだった自分の、唯一綺麗だった思い出が、性欲に奪われるのかと。
それでも止められなかった。中学時代、思い描いていた妄想を実現するかのようにめちゃくちゃセックスをした。
朝、昨日の居酒屋の駐車場に停めたお互いの車まで歩いた。
「また友達に戻れるよね?」
「次会うときは友達だよ」
そう言って、繋いだ手はそっと離れた。