リアコでもガチ恋でもなんでもない私が推しと寝た
「俺んち行こ?」
「えっ、いいの?」
って会話でもう終わりだった。

私って、根っからのオタク気質で。
二次元でも三次元でも、アニメキャラにも漫画キャラにも、声優にもアイドルにも、ましてや俳優にも推しがいるくそミーハー。

ただ、リアコとか、ガチ恋とかはほど遠くて、
推しの夢が叶うことが私の幸せで、どれだけ距離が遠くなったとしてもアリーナよりドームで輝く推しが見たい。
応援してる推しが幸せでいてくれると私も嬉しい!
っていう、ひたすらに「応援することが楽しい!幸せ!」タイプのただのハッピーオタク。

そんな、リアコでもガチ恋でもなんでもない私が推しと寝た。

明らかに下心のある「俺んち行こ?」に対して、
「いいの?」って反射で返してしまった。私はただの女だった。


推しは、ただの男の子だった。

家は私と同じくらい散らかってて、私と同じような狭さで、「タワマンとかじゃなくてごめん(笑)」って言われた。
片付け手伝って?って言われながらエレベーターで上がって、家に入って最初にやったこと、めちゃくちゃ散らかってる服の片付け。
舞台上とはまるで違う。マジでただの20代後半の男の子だった。

好きになりたくなかった。から、今まで自分はリアコじゃないとか思い込み続けていたのかもしれない。
好きになっても辛いだけだし。報われないし、意味ないし。
とか考えながらお片付け。

普通にお酒も飲んでいたし、時間も夜で、すぐそういう雰囲気になって、ちゅーした。

その瞬間に目が覚める。ただの男の子のこの人は好きじゃない。
気持ち悪い、とまで思ってしまった。
でも私ってバカなので、流されてそのまま寝た。

めちゃくちゃよかった。とかはなくて。
こんなもんか。と思ってしまった。

今まで私を大事にしてくれた、元彼の顔が浮かんでしまった。
なんかもっと大事にしてくれていた気がしたし、私ももっと大切に思ってた。気がする。


朝目が覚めて、横を見たら、めちゃくちゃ顔が好きな人が横にいた。
笑った顔が可愛いのがダメだった。
お酒強くないのに盛り上げて、いっぱい飲む一生懸命さがダメだった。
応援してる、って言ったら「サンキューな!」って舌足らずなハスキー声で言ってくれるのがダメだった。
全部ダメ。

全部ドストライク好み。
好きで苦しい。だいすきになりたくない。

一生懸命で、ちょっと空回りしちゃうけど、
ずっとポジティブで、笑顔が可愛い、
つい応援しちゃうような、
周りのみんなから愛されている愛おしい人。

寝て起きても、推しは推しだった。

Uber eatsでうどんを頼んで、しょうもない話とか、将来の夢の話とか、これからの目標の話とか、本当にいろんな話をした。

「お茶飲む?常温しかないけど、、でも常温のほうが体にいいんだよ!」

って2回も言ってた。冷えた飲み物はお腹壊すからダメらしい。
やっぱりバカだなあって、可愛くなっちゃった。

推しと付き合いたいとか、結婚したいとか、全然ないし、理解もできない。
けど、この可愛らしい人をもっと応援したいなあ、だいすきだなあ、と夜とは真逆のことを思った。


私はたぶん、推しは推しで、男の人としては見てなかった。
私のことを女の子として扱ってくれる人は他にいるし、そういうのは求めてない。

けど、私は彼がだいすきで、人として彼に嫌われたくない、とは思うので、もうきっと有り得ないけど、また2人で会うことがあれば、また断れないかもな、と思う。

また会いたいなーってLINEをとりあえず流してる。
そもそも家が遠すぎるし。

これ以上人生の選択間違えたくない。


友達に、彼氏が推し、って子がいて、とっても幸せそうだったけど、私もいつかそうなるのかなあ。
今はまだわからない。

もう26歳になるのに何してるんだろうな。
忘れないうちに、私の推し活の記録。
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