あなたの結婚式に呼ばれたらどう断ろう
あなたの結婚式に呼ばれたらどう断ろう。
あなたは私の1番の友人、つまり親友だから友人代表のスピーチなんか頼まれるでしょうか。
スピーチはしたいなぁ。他の人にされるくらいなら、尚更。
あなたの花嫁姿はきっと綺麗です。お色直しも全部きっと可愛くてその辺の芸能人も霞んでしまうほど綺麗なのも容易に想像できます。
でも、あなたが誰かと結婚する姿を想像すると泣いてしまうんです。心にぽっかり穴が空くような気がします。
それは失恋の痛みによく似ています。
私がどんなに欲しがっても届かない立場を他の人に奪われるのが辛いんです。
私がどんなに努力してもあげられない幸せをあなたにあげられるのがその人なのが悔しいんです。
あなたへの恋心に気づいたのはいつだったか。
中学のころ出会って、馴れ初めも忘れてしまうくらいあっという間に仲良くなりました。
余程気が合わないと一線引いてしまう私にとってそれはとても珍しい事だったんです。
地元からは私とあなた2人しか同じ高校には行きませんでした。
あなたといると心が踊りました。いつもワクワクするような気持ちと穏やかな気持ちとが同居していました。
「あなたが男の子だったら良いのに。そしたら付き合うのに」
「ほんとにね。私もあなたが恋人がいいな」
そんなことを笑い合いながらよく話していました。そう言われるのが好きでした。
恋バナは沢山したけど結局どんな恋バナのオチもそこになりました。
でも、あなたに高校で初めて彼氏ができた時の胸の痛みは忘れません。あなたに恋していたことを気付かされた日だったから。
前々から聞いていた恋愛相談もデートの予定も多分どこか他人事のような気持ちで聞いていたんだと思います。
あなたに彼氏が出来ることを心のどこかで嫌がっていたんだと思います。
「彼氏が出来たんだ」とはにかんだように笑うあなたはとっても可愛かった。同時にそんな顔をさせる事が出来る彼のことが憎かった。
あんまり胸が痛くてその報告を聞いた時は泣いてしまったけど「泣くほど喜んでくれるの」とあなたが喜んでくれて苦しかったな。
だからあなたの結婚式には行ける気がしません。
親友という立場であなたの隣に居れるからいつまでたってもあなたへの恋心が消えないのです。
でもあなたの幸せが心から嬉しいのも本当なんです。涙が出るほど嬉しいと思います。
あなたが笑うと自然と私の口元も緩みます。あなたが美味しいものを食べて幸せそうにしていると私も満たされるような気持ちになります。
そんな祝福の気持ちを押し退けるほどに、まだまだあなたを諦めきれない自分が未熟で情けなくなります。
いっその事この気持ちを伝えようとも思ったこともありますが卑怯にも親友としてあなたの横に居たいのです。
恋人や伴侶になれないのなら、せめてあなたが他愛のない話を1番に言いたくなる人間は私でありたいのです。
あなたの花嫁姿はきっと綺麗です。
友人代表のスピーチはきっと断れない。
結婚式にもきっと行ってしまう。
私があなたの結婚式で泣いたら美しい友情に見えるんでしょう。
でもその涙は純粋な祝福の涙にはきっとならない。
そんな不純な心の内を想像して今日も悩むんです。
「あなたの結婚式に呼ばれたらどう断ろう」って。
あなたは私の1番の友人、つまり親友だから友人代表のスピーチなんか頼まれるでしょうか。
スピーチはしたいなぁ。他の人にされるくらいなら、尚更。
あなたの花嫁姿はきっと綺麗です。お色直しも全部きっと可愛くてその辺の芸能人も霞んでしまうほど綺麗なのも容易に想像できます。
でも、あなたが誰かと結婚する姿を想像すると泣いてしまうんです。心にぽっかり穴が空くような気がします。
それは失恋の痛みによく似ています。
私がどんなに欲しがっても届かない立場を他の人に奪われるのが辛いんです。
私がどんなに努力してもあげられない幸せをあなたにあげられるのがその人なのが悔しいんです。
あなたへの恋心に気づいたのはいつだったか。
中学のころ出会って、馴れ初めも忘れてしまうくらいあっという間に仲良くなりました。
余程気が合わないと一線引いてしまう私にとってそれはとても珍しい事だったんです。
地元からは私とあなた2人しか同じ高校には行きませんでした。
あなたといると心が踊りました。いつもワクワクするような気持ちと穏やかな気持ちとが同居していました。
「あなたが男の子だったら良いのに。そしたら付き合うのに」
「ほんとにね。私もあなたが恋人がいいな」
そんなことを笑い合いながらよく話していました。そう言われるのが好きでした。
恋バナは沢山したけど結局どんな恋バナのオチもそこになりました。
でも、あなたに高校で初めて彼氏ができた時の胸の痛みは忘れません。あなたに恋していたことを気付かされた日だったから。
前々から聞いていた恋愛相談もデートの予定も多分どこか他人事のような気持ちで聞いていたんだと思います。
あなたに彼氏が出来ることを心のどこかで嫌がっていたんだと思います。
「彼氏が出来たんだ」とはにかんだように笑うあなたはとっても可愛かった。同時にそんな顔をさせる事が出来る彼のことが憎かった。
あんまり胸が痛くてその報告を聞いた時は泣いてしまったけど「泣くほど喜んでくれるの」とあなたが喜んでくれて苦しかったな。
だからあなたの結婚式には行ける気がしません。
親友という立場であなたの隣に居れるからいつまでたってもあなたへの恋心が消えないのです。
でもあなたの幸せが心から嬉しいのも本当なんです。涙が出るほど嬉しいと思います。
あなたが笑うと自然と私の口元も緩みます。あなたが美味しいものを食べて幸せそうにしていると私も満たされるような気持ちになります。
そんな祝福の気持ちを押し退けるほどに、まだまだあなたを諦めきれない自分が未熟で情けなくなります。
いっその事この気持ちを伝えようとも思ったこともありますが卑怯にも親友としてあなたの横に居たいのです。
恋人や伴侶になれないのなら、せめてあなたが他愛のない話を1番に言いたくなる人間は私でありたいのです。
あなたの花嫁姿はきっと綺麗です。
友人代表のスピーチはきっと断れない。
結婚式にもきっと行ってしまう。
私があなたの結婚式で泣いたら美しい友情に見えるんでしょう。
でもその涙は純粋な祝福の涙にはきっとならない。
そんな不純な心の内を想像して今日も悩むんです。
「あなたの結婚式に呼ばれたらどう断ろう」って。