明日は彼の誕生日。 きっと、元カノが気まぐれに連絡してきて全部ひっくり返される。
彼はバイト先の先輩だった
職場で唯一の同い年で、先輩だけど明るくて気さくで、仲良くなるのに時間は要さなかった。
彼には凄く可愛い彼女がいた。
私みたいなチンチクリンで丸々とした顔や体型、不格好な鼻とは違って本当に芸能人レベルに可愛い彼女。
先輩もすらっとしててイケメンの方に部類される。
お互い彼氏彼女が居たから、ふたりで飲みに行くとかはなかったけど、シフトが合えばよく話す、そんな間柄だった。
お互い束縛が厳しい恋人持ちだったから、唯一頻繁に話す異性の友達でもあった。
同期からは、付き合っちゃえば?とか言われたけどそれは違う。
そういう関係を求めて仲良くしていると見られるのは心外で、笑って誤魔化すので精一杯だった。
彼には最高に可愛い彼女がいるし。
その後、私は別の都合でバイトを辞めた。彼もまた別の事情でバイトを辞めたらしいと風の噂では聞いていた。
特別LINEするような仲でもなかったのに、暫くしてからLINEが来た。
『飲みに行かない?』
彼は大好きだった彼女と別れて、私も大好きだった彼氏と別れていたから、断る理由もなく2人で飲みに行った。
2ヶ月ぶりの彼は、見るに堪えないほどに痩せていた。
彼女と別れたこと、酷い事をされたこと、家族からも詰められていてご飯もろくに食べれていない事。書ききれないほどに、彼は追い詰められていた。
私もまた、半同棲していた彼氏を失った喪失感からか、何の気もなしに
『じゃあ、家来れば?ご飯作ってあげるよ、さすがに痩せすぎ』なんて言ってしまった。
そこから、2人での歪な同居が始まった。
私はバイトと学業、彼は家で料理を作ったりゲームしたり。何度も何度も、繰り返してた。
元カノへの未練も何回も聞いた。
不安定な状態の2人が同じ空間にいるから、ハグもキスも、セックスも起きた。
おまけにキスマークも付けられた。
彼は聡いから私を宥めるように、時々『お前はちょろいから俺が好き、って言ったら付き合っちゃうでしょ?それじゃ幸せになれないよ』なんて冗談めかして、釘をさしてくる。
そのくせに、『俺みたいな男あんまりいないから、他じゃ物足りないんじゃない?』なんて笑いながら言ってくる。
いつまでも私は、今も愛されてる元カノに敵わない。
どれだけ長い時間、一緒に居ても寝ても優しくしても料理を作っても、好きとも可愛いとも言われない。
きっと私が好きな彼は、私を異性として見る事も好きや可愛いなんて言葉もくれないと思う。
私が元カノくらい可愛ければな、を何回も何回も繰り返した。
明日は彼の誕生日。
きっと、元カノが気まぐれに連絡してきて、彼のために予約したご飯も中止になることは覚悟してる。
お願いだから、連絡なんてきませんように。
お願いだから、このペアリングの冷たい感触に虚しくなる日がなくなりますように。
職場で唯一の同い年で、先輩だけど明るくて気さくで、仲良くなるのに時間は要さなかった。
彼には凄く可愛い彼女がいた。
私みたいなチンチクリンで丸々とした顔や体型、不格好な鼻とは違って本当に芸能人レベルに可愛い彼女。
先輩もすらっとしててイケメンの方に部類される。
お互い彼氏彼女が居たから、ふたりで飲みに行くとかはなかったけど、シフトが合えばよく話す、そんな間柄だった。
お互い束縛が厳しい恋人持ちだったから、唯一頻繁に話す異性の友達でもあった。
同期からは、付き合っちゃえば?とか言われたけどそれは違う。
そういう関係を求めて仲良くしていると見られるのは心外で、笑って誤魔化すので精一杯だった。
彼には最高に可愛い彼女がいるし。
その後、私は別の都合でバイトを辞めた。彼もまた別の事情でバイトを辞めたらしいと風の噂では聞いていた。
特別LINEするような仲でもなかったのに、暫くしてからLINEが来た。
『飲みに行かない?』
彼は大好きだった彼女と別れて、私も大好きだった彼氏と別れていたから、断る理由もなく2人で飲みに行った。
2ヶ月ぶりの彼は、見るに堪えないほどに痩せていた。
彼女と別れたこと、酷い事をされたこと、家族からも詰められていてご飯もろくに食べれていない事。書ききれないほどに、彼は追い詰められていた。
私もまた、半同棲していた彼氏を失った喪失感からか、何の気もなしに
『じゃあ、家来れば?ご飯作ってあげるよ、さすがに痩せすぎ』なんて言ってしまった。
そこから、2人での歪な同居が始まった。
私はバイトと学業、彼は家で料理を作ったりゲームしたり。何度も何度も、繰り返してた。
元カノへの未練も何回も聞いた。
不安定な状態の2人が同じ空間にいるから、ハグもキスも、セックスも起きた。
おまけにキスマークも付けられた。
彼は聡いから私を宥めるように、時々『お前はちょろいから俺が好き、って言ったら付き合っちゃうでしょ?それじゃ幸せになれないよ』なんて冗談めかして、釘をさしてくる。
そのくせに、『俺みたいな男あんまりいないから、他じゃ物足りないんじゃない?』なんて笑いながら言ってくる。
いつまでも私は、今も愛されてる元カノに敵わない。
どれだけ長い時間、一緒に居ても寝ても優しくしても料理を作っても、好きとも可愛いとも言われない。
きっと私が好きな彼は、私を異性として見る事も好きや可愛いなんて言葉もくれないと思う。
私が元カノくらい可愛ければな、を何回も何回も繰り返した。
明日は彼の誕生日。
きっと、元カノが気まぐれに連絡してきて、彼のために予約したご飯も中止になることは覚悟してる。
お願いだから、連絡なんてきませんように。
お願いだから、このペアリングの冷たい感触に虚しくなる日がなくなりますように。