先輩、本当の幸せが欲しいなら、本当のことしかしちゃいけないですよ
⚠この純猥談は不倫表現を含みます。
「俺、不倫相手になってて」

初めてサシ飲みをした時の貴方の言葉。

10歳も離れた貴方に飲みに誘われた時点で、好意を抱かれているんだと思った。
恋愛対象ではなかったのもあってその言葉に傷つくことはなく、
「え、まじすか!やめた方がいいっすよ!?」
と、どこか他人事のように話を聞いていた。


気持ちが変わったのは深夜。
お酒も入った男女の飲み会が終わって、向かったのは貴方のアパート。

この日はそういうことはせずに、お互い少し身の上話をした。

貴方は数年前に前の職場でパワハラをされてから心が完全に壊れて、誰かに救いを求めて、その相手が既婚者だった、と教えてくれた。

不倫なら相手には帰る場所があるし、真っ当に相手にされない代わりに自分は捨てられて傷つくほど立ち入らないから、と悲しそうに話す横顔は今も忘れられない。

「そんな職場、よく耐えましたね。偉いですよ」と不倫には触れず、頭を撫でた。

貴方はいきなり大号泣。

「今まで誰からも、そんなふうに言われたことがなかった。パワハラを受けても、俺がダメなのかなってずっと思ってた」

10歳も離れた年上の男性が嗚咽を交えながら泣いているのを、初めて見た。

ハラスメントはここまで人を変えてしまうのかと思ったし、
この人は好きで不倫をしているわけではないのかな、とも思った。

「そうなんですね」と、放っておくのが正解だったのかもしれない。


「先輩、本当の幸せが欲しいなら、本当のことしかしちゃいけないですよ」
「不倫は絶対にやめた方がいいです。誰も幸せになりませんよ」

「本当はもうやめたくて、ずっと前から別れ話をしてる。でも納得してくれない」

「それでもやめないと、幸せにはなれませんよ。物理的な距離を置いてでも。私、手伝いますから。過去を償って、ちゃんと幸せになってください」

自分の言葉に一番驚いたけど、ボロボロの貴方を放ってはおけなかった。


こういったことをやめるのは本当に泥沼だということを身をもって知った。
始めるのは簡単でもやめるのは地獄だ。

不倫をやめるのを手伝っていただけの私もかなり疲弊した。
それでも、貴方に幸せになって欲しくて精一杯やった。

数ヶ月かかって関係が整理できた。
ようやく相手も納得してくれたと話す。

もう二度とこんなことはしない、と貴方は誓っていた。


あの出来事から数年経った今も、あの時のことは忘れられない。

まだ、不倫相手と貴方がいた年月に私は勝てない。
けれど、永遠の愛を誓ってくれた貴方のことも、
貴方と私の息子のことも、
ずっとずっと大切にしていきたいという気持ちは変わらない。

もう絶対、貴方のことを誰にも傷つけさせない。
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