1年間付き合って分かったことがあります。
わたしは貴方の1番にはなれないこと。貴方は元カノが忘れられないってこと。


お互い連絡頻度も会いたいって思う頻度も高くなかった。わりとドライなカップルだったと思う。
異性ともサシじゃなければ、飲み会や遊びも了承しあっていた。
彼もわたしもそれが苦じゃなかったし、お互い異性の友達が多いから理解し合える良い関係だったんだと思う。


貴方が成人式、同窓会、どっちで元カノと再会したのかわからない。
ただ楽しそうに「元カノと久しぶりに会ったら昔より綺麗になってた」「また今度何人かでドライブに行く」って言われた時に、わたしの中で何かがぷつんって切れる音がした。

楽しそうに元カノと再会した話をする貴方に吐き気がした。
でも、「ダメ」「イヤだ、行かないで」って言えなかったし言えるような私じゃなかった。

失恋して傷心しきっている彼につけ込んで、やっとの思いで付き合うことができたわたしが勝てるわけがない。
付き合う前に相談に乗るという形で、嫌というほど話に聞いたり写真を見たりしていた、目がぱっちりして大人びた雰囲気の綺麗なあの子に勝てるわけがない。
「ここデートで来たことある」とか、「思い出を上書きしたい」とか、事あるごとに元カノの話を出して比べられてきた。

思い返してみたらあの綺麗な元カノに勝てたことなかったんじゃないかな？
気づくのに1年もかかってしまったけど、貴方のこと未だに大好きだけど、この文章が書き終わったら勇気を出して振ろうと思ってる。


そういえば昔、貴方に身体の相性は1番だよって言われたことがあったな。
最近の私たち、会う度ヤってたね。ヤルしかしてないね。
ホテル集合ホテル解散の時もあったよね。あれは流石に傷ついたよ。
最近、ヤってるとき以外に好きって言ってくれたことあったっけ。
本当に、私のこと好きでいてくれたのかな。
元カノと再会してからは、わたしが好きって言ってもありがとうしか返してくれなくなったよね。

わたしは身体の相性も何もかも貴方が1番だったよ。
負けず嫌いで努力家なところも笑うとみえる八重歯も大好きだった。
貴方の筋肉質で大きな身体も、背中にある３つのほくろが小さい三角形になっているところが可愛くて好きだった。
貴方の優しいキスも、泣くまでやめてくれない意地悪なところも全部大好きだった。

身体以外で貴方の大好きな元カノに勝てていた時期はあったのかな。

1年間ありがとう、本当に幸せでした。
わたしは世界で1番だいすきでした。
わたしは誰でもなく貴方の1番になりたかったです。