「俺、彼氏出来た!」俺たちは付き合ってなかったのか笑
⚠この純猥談は浮気表現を含みます。
俺はゲイ。
高校のころから気づいてたけど、とりあえず俺は男子が好き。
初めて好きになったのは同じ部活のTくんだし、
プールの時の着替えの時は目のやり場に困るし、
仲良い男友達のことは大体好きになる。
そんな俺は高校を卒業して、今年大学2年になった。
自分がゲイであることを受け入れて、それが普通になっていた。
そんな俺の初体験は大学1年の春、4つ年上の社会人一年目の普通の男性だった。
その人とはマッチングアプリを介して出会って、話し始めてメッセージを10通もやり取りしないうちに、お互いに性的欲求があることを悟り、その日のうちにその人と会うことになった。
俺の家にその人が訪ねてきて、まだ住み慣れてもいないワンルームに彼をあげて、
ベッドに腰掛けて一緒に『君の膵臓をたべたい』を見た。
そこから話が始まって、
「高校では好きな人いなかったの?」
「今まで付き合った人は?」などと俺の話や彼の話をして何かと打ち解けた。
映画も中盤に差し掛かった時に、彼は俺の腰に手を回してゆっくりベッドに押し倒した。
初めてディープキスをした。変な感覚だった。
そこからはビデオで見た事あることを全てやった。
まるでテストを受ける時に教科書を思い出すかのように。
気づけば映画も行為も終わっていて、ストーリーが分からないねと笑いあった。
その人は夜の町へと帰っていき俺は眠りについた。
朝起きるとその人に出した飲み物が少し残ってるコップがテーブルの上に佇んでいた。
あ〜やるってこんな感じなのか笑、って壁に向かって呟いて、何だかやりきれない虚しさに押しつぶされそうになった。
荒れた部屋を片付けていると「何がいいんだよこれの」と口からこぼれ出た。
それから数日したある日、
いつものようにマッチングアプリを開いてスクロールしていると、
高校時代に好きになったTくんの顔があった。
髪は染めてるしピアスも空いてるしなんだか大人びてるけど、
俺の好きになったTくんだってことはすぐにわかった。
サッカー部で女子にモテてた印象。だけど付き合ってた人も見たことないや、そういえば。
あー、ゲイだったからか。
なんて思っていたら、俺は無意識にメッセージを送ってた。
「こんにちは〜俺、Tくんのこと覚えてるけどTくんは覚えてる?」
間もなく返事は返ってきて、
「覚えてるよ?ハンド部のYだろ?」と部活まで覚えていてくれたのかと俺は驚いた。
思い出話に花を咲かせてるうちにすぐに会う約束は出来て、会うことになった。
まずはなんてことないショッピングモールに行って買い物をして、
ドライブしながら音楽を流して昔流行った歌を熱唱して、
高校の頃の話に花を咲かせて、自分達が同性愛者であることについても語り合った。
「高校の時に好きな人いなかったの?」
「Tくんだよ」なんて言える訳もなく、「陸上部のSかな、」って言ったら、
「お前仲良かったからな!」とやや強めの返事だった。
「逆にTくんは?」と言うと、
「俺かー俺は野球部のYかな笑笑」と俺とは似ても似つかない人の名前が出てきた。
その話は俺の顔が歪んだからかすぐに打ち切りになり、日も沈んできて家に帰る流れになった。
そうするとTくんが「今日楽しかったな、どうせだから今日どっちかの家で泊まらね?」という提案をしてきた。
やや食い気味に俺は「良いよ?明日そっちが予定ないなら、全然。」と慣れない気遣いのようなものをしてしまった。
泊まるのは俺の家になった。近かったから。
家に着くと割と清潔だねと笑われた。
Tくんがお風呂に入ってる間に俺はご飯を作って、Tくんが出てきたら俺は風呂に入った。
お互い風呂に入ってご飯も食べて、予備の歯ブラシを出してきて2人で歯磨きをして、
映画でも見ながら眠ろうと、2人では狭すぎるシングルのベッドに横たわった。
Tくんは割と強引に俺にバックハグして服の中に手を入れて、気づくと俺たちは体の関係へと発展した。
お互いに汗まみれになって疲れきって眠り、
朝起きると少し気まづくなった俺と、何も無かったかのようにコーヒーを入れるTくんがいた。
くしゃくしゃのベッドシーツにゴミ箱の中のゴム、首のキスマークに少し乱れた髪の毛。
全てが俺にとっては初めてだった、セックス以外は。
1度経験した唾液の味や汗、体液の匂いや喘ぎ声。後悔した。
初めての行為をTくんとしなかったことを。
その後にも、何度も遊んで、何度も行為をした。
毎日好きと言うLINEが送られてきて、
あぁ恋人がいるってこんなに幸せなんだ、と心の底から思った。
毎日好きと送られるのは決まって、午後4時でTくんのバイトが始まる少し前だ。
バイトに行くと連絡が取れないから好きと言ってくれるんだと、その気遣いに愛おしさを感じた。
「あ、4時だ」いつもの4時、連絡が来る時間。そうふと思った瞬間に携帯は鳴った。
「俺、彼氏出来た!」
その1行に俺の時間は止まった。
「俺たちは付き合ってなかったのか笑」と思った。
「まあそっか、そうだよな」と心の奥で言った。
溢れる涙と震える指を堪えながら「おめでと!幸せになるといいね〜!Tくんに幸あれ!」と送った。送ったあとの記憶は無くて確かベッドで過呼吸になりながら泣いてた気がする。
君のインスタの彼氏とのツーショットをみて俺は言う。
「まあそっか、そうだよな」って。
高校のころから気づいてたけど、とりあえず俺は男子が好き。
初めて好きになったのは同じ部活のTくんだし、
プールの時の着替えの時は目のやり場に困るし、
仲良い男友達のことは大体好きになる。
そんな俺は高校を卒業して、今年大学2年になった。
自分がゲイであることを受け入れて、それが普通になっていた。
そんな俺の初体験は大学1年の春、4つ年上の社会人一年目の普通の男性だった。
その人とはマッチングアプリを介して出会って、話し始めてメッセージを10通もやり取りしないうちに、お互いに性的欲求があることを悟り、その日のうちにその人と会うことになった。
俺の家にその人が訪ねてきて、まだ住み慣れてもいないワンルームに彼をあげて、
ベッドに腰掛けて一緒に『君の膵臓をたべたい』を見た。
そこから話が始まって、
「高校では好きな人いなかったの?」
「今まで付き合った人は?」などと俺の話や彼の話をして何かと打ち解けた。
映画も中盤に差し掛かった時に、彼は俺の腰に手を回してゆっくりベッドに押し倒した。
初めてディープキスをした。変な感覚だった。
そこからはビデオで見た事あることを全てやった。
まるでテストを受ける時に教科書を思い出すかのように。
気づけば映画も行為も終わっていて、ストーリーが分からないねと笑いあった。
その人は夜の町へと帰っていき俺は眠りについた。
朝起きるとその人に出した飲み物が少し残ってるコップがテーブルの上に佇んでいた。
あ〜やるってこんな感じなのか笑、って壁に向かって呟いて、何だかやりきれない虚しさに押しつぶされそうになった。
荒れた部屋を片付けていると「何がいいんだよこれの」と口からこぼれ出た。
それから数日したある日、
いつものようにマッチングアプリを開いてスクロールしていると、
高校時代に好きになったTくんの顔があった。
髪は染めてるしピアスも空いてるしなんだか大人びてるけど、
俺の好きになったTくんだってことはすぐにわかった。
サッカー部で女子にモテてた印象。だけど付き合ってた人も見たことないや、そういえば。
あー、ゲイだったからか。
なんて思っていたら、俺は無意識にメッセージを送ってた。
「こんにちは〜俺、Tくんのこと覚えてるけどTくんは覚えてる?」
間もなく返事は返ってきて、
「覚えてるよ?ハンド部のYだろ?」と部活まで覚えていてくれたのかと俺は驚いた。
思い出話に花を咲かせてるうちにすぐに会う約束は出来て、会うことになった。
まずはなんてことないショッピングモールに行って買い物をして、
ドライブしながら音楽を流して昔流行った歌を熱唱して、
高校の頃の話に花を咲かせて、自分達が同性愛者であることについても語り合った。
「高校の時に好きな人いなかったの?」
「Tくんだよ」なんて言える訳もなく、「陸上部のSかな、」って言ったら、
「お前仲良かったからな!」とやや強めの返事だった。
「逆にTくんは?」と言うと、
「俺かー俺は野球部のYかな笑笑」と俺とは似ても似つかない人の名前が出てきた。
その話は俺の顔が歪んだからかすぐに打ち切りになり、日も沈んできて家に帰る流れになった。
そうするとTくんが「今日楽しかったな、どうせだから今日どっちかの家で泊まらね?」という提案をしてきた。
やや食い気味に俺は「良いよ?明日そっちが予定ないなら、全然。」と慣れない気遣いのようなものをしてしまった。
泊まるのは俺の家になった。近かったから。
家に着くと割と清潔だねと笑われた。
Tくんがお風呂に入ってる間に俺はご飯を作って、Tくんが出てきたら俺は風呂に入った。
お互い風呂に入ってご飯も食べて、予備の歯ブラシを出してきて2人で歯磨きをして、
映画でも見ながら眠ろうと、2人では狭すぎるシングルのベッドに横たわった。
Tくんは割と強引に俺にバックハグして服の中に手を入れて、気づくと俺たちは体の関係へと発展した。
お互いに汗まみれになって疲れきって眠り、
朝起きると少し気まづくなった俺と、何も無かったかのようにコーヒーを入れるTくんがいた。
くしゃくしゃのベッドシーツにゴミ箱の中のゴム、首のキスマークに少し乱れた髪の毛。
全てが俺にとっては初めてだった、セックス以外は。
1度経験した唾液の味や汗、体液の匂いや喘ぎ声。後悔した。
初めての行為をTくんとしなかったことを。
その後にも、何度も遊んで、何度も行為をした。
毎日好きと言うLINEが送られてきて、
あぁ恋人がいるってこんなに幸せなんだ、と心の底から思った。
毎日好きと送られるのは決まって、午後4時でTくんのバイトが始まる少し前だ。
バイトに行くと連絡が取れないから好きと言ってくれるんだと、その気遣いに愛おしさを感じた。
「あ、4時だ」いつもの4時、連絡が来る時間。そうふと思った瞬間に携帯は鳴った。
「俺、彼氏出来た!」
その1行に俺の時間は止まった。
「俺たちは付き合ってなかったのか笑」と思った。
「まあそっか、そうだよな」と心の奥で言った。
溢れる涙と震える指を堪えながら「おめでと!幸せになるといいね〜!Tくんに幸あれ!」と送った。送ったあとの記憶は無くて確かベッドで過呼吸になりながら泣いてた気がする。
君のインスタの彼氏とのツーショットをみて俺は言う。
「まあそっか、そうだよな」って。