彼のスマホの中には、知らない女とのハメ撮りがあった
⚠この純猥談は浮気表現を含みます。
最低な元彼の話。
私が彼と出会ったのはTwitterだった。
長年ネットしてたんだろうなっていう喋り方が特徴的。
少し滑舌が悪く、声が高めだった。
初めての電話をした時、彼が面白くて沢山笑ってしまった。
「あんたと話してると面白いわ、時間過ぎるの早い」
「じゃあ会おうよ。俺月末たまたま休みなんだよね」
迎えた月末、私の地元にあるラブホの最寄り駅で待ち合わせした。
初めて会う彼は可愛らしい印象で、実年齢より若く見えるな、と思った。
「香水いい匂いだね」「髪の毛サラサラじゃん。触っていい?」と、遊び人が使いそうなセリフをぎこちなくばら撒く彼が面白い。
「やべ、俺がGoogleに頼ったのバレた?」なんて笑う彼と一緒に過ごす時間は全く緊張しなかった。
入ると彼は雄になった。ただの雄に。
「ねえ、触ってもいい?嫌なら断ってもいい」
「別にヤってもいいけど、私処女だよ」
「遊んでそうな見た目なのに、案外バリア固い?でもそんなわけないか。初めて会うのに体許しちゃうんだもんね」
うるせえ、と言いながらもベッドに向かう。
はじめてだけど、別に痛くはなかった。違和感はあったが2回くらいで慣れた。
彼が「シーツ血まみれだわ」と言うまで、何も気づかなかった。
それからも行為に耽った。
4時間しまくって流石に飽きてからは、ご飯を食べてそそくさと寝た。
翌日、家に帰ると「付き合いたい」とメールが来ていた。
昨日の今日で、気持ち昂ってんのかな。
「私もそう思ってた、嬉しいな」
半信半疑で返信した。
付き合って3ヶ月経っても、何故か毎回デートはラブホだった。
まあ外行っても飽きるし、お互いインドア派だし。
その時は何の疑問も抱かなかった。
おかしいと思ったのは付き合って4ヶ月目。
ラブホで1回行為をして休憩しているときだった。
「ねえ、携帯の中見せてよ」
「え?なんでだよ」
少し焦る彼。
別になんとなくだよ、と濁す。
なんとなくなわけがない。
毎回行為が終わる度にスマホを確認したりカメラフォルダを開いたり、挙動が不審だから、嫌でも気になるんだよ。
ねえ、スマホの中に、何を隠してるの?
水を飲むふりしながら、携帯を覗き見た。
写真フォルダのひとつに、如何わしい動画のフォルダが見える。
AVの録画でも保存してるの?と不快になりながら、目を凝らす。
知らない女のハメ撮りだ。
彼女がいながら、他の女のフォルダを作っているって何?
というか、この女誰?
あとなんで私とヤッた後に他の女の見てんの?
無性に腹が立つ。
何も見ていない風を装いながら「浮気してんの?」と聞く。
彼は何も言わずにキスをしてきて、なだれ込むようにまた行為が始まった。
「お前のこと愛してる、好きだよ」
嘘つけよバカが。
そう思いながら「好きだよ」と返す。
そんなことを繰り返していたら、なんだか気分が悪くなった。
煙草吸いたい、と言って行為をやめた。
彼が風呂に入ってる間に携帯を見たら、Tinderがインストールされていて、萎えた。
むかつきを通り越して呆れた。
一生ヤレなくなればいいのに。
アプリのことやハメ撮り女のことを彼に問い詰めることだってできた。
でも煙草の煙に流されて、問い詰める気力はどこかへ消え去ってしまった。
誕生日に振られた。
他のことで忙しかったので、通知を切っていたら振られた。
「もう俺は必要ないんだね」
何をしょうもないことを。
私じゃ飽き足らず、知らない女とハメ撮りしてるお前に言われたくないんだけど。
こいつにハマんなくて良かったな、と心底思った。
たまに彼を思い出す。
今の彼氏としてる時も、時々彼を思い出す。
今の彼氏は煙草が好きじゃないから禁煙をしている。
でも彼は煙草が好きだった。
他のタバコより安くて、ナッツの香りがするキャメルが。
ラブホでしか会わないまま終わったのに、些細なことまで鮮明に覚えている。
やっぱり私は、彼にハマっていたのかもしれない。
私が彼と出会ったのはTwitterだった。
長年ネットしてたんだろうなっていう喋り方が特徴的。
少し滑舌が悪く、声が高めだった。
初めての電話をした時、彼が面白くて沢山笑ってしまった。
「あんたと話してると面白いわ、時間過ぎるの早い」
「じゃあ会おうよ。俺月末たまたま休みなんだよね」
迎えた月末、私の地元にあるラブホの最寄り駅で待ち合わせした。
初めて会う彼は可愛らしい印象で、実年齢より若く見えるな、と思った。
「香水いい匂いだね」「髪の毛サラサラじゃん。触っていい?」と、遊び人が使いそうなセリフをぎこちなくばら撒く彼が面白い。
「やべ、俺がGoogleに頼ったのバレた?」なんて笑う彼と一緒に過ごす時間は全く緊張しなかった。
入ると彼は雄になった。ただの雄に。
「ねえ、触ってもいい?嫌なら断ってもいい」
「別にヤってもいいけど、私処女だよ」
「遊んでそうな見た目なのに、案外バリア固い?でもそんなわけないか。初めて会うのに体許しちゃうんだもんね」
うるせえ、と言いながらもベッドに向かう。
はじめてだけど、別に痛くはなかった。違和感はあったが2回くらいで慣れた。
彼が「シーツ血まみれだわ」と言うまで、何も気づかなかった。
それからも行為に耽った。
4時間しまくって流石に飽きてからは、ご飯を食べてそそくさと寝た。
翌日、家に帰ると「付き合いたい」とメールが来ていた。
昨日の今日で、気持ち昂ってんのかな。
「私もそう思ってた、嬉しいな」
半信半疑で返信した。
付き合って3ヶ月経っても、何故か毎回デートはラブホだった。
まあ外行っても飽きるし、お互いインドア派だし。
その時は何の疑問も抱かなかった。
おかしいと思ったのは付き合って4ヶ月目。
ラブホで1回行為をして休憩しているときだった。
「ねえ、携帯の中見せてよ」
「え?なんでだよ」
少し焦る彼。
別になんとなくだよ、と濁す。
なんとなくなわけがない。
毎回行為が終わる度にスマホを確認したりカメラフォルダを開いたり、挙動が不審だから、嫌でも気になるんだよ。
ねえ、スマホの中に、何を隠してるの?
水を飲むふりしながら、携帯を覗き見た。
写真フォルダのひとつに、如何わしい動画のフォルダが見える。
AVの録画でも保存してるの?と不快になりながら、目を凝らす。
知らない女のハメ撮りだ。
彼女がいながら、他の女のフォルダを作っているって何?
というか、この女誰?
あとなんで私とヤッた後に他の女の見てんの?
無性に腹が立つ。
何も見ていない風を装いながら「浮気してんの?」と聞く。
彼は何も言わずにキスをしてきて、なだれ込むようにまた行為が始まった。
「お前のこと愛してる、好きだよ」
嘘つけよバカが。
そう思いながら「好きだよ」と返す。
そんなことを繰り返していたら、なんだか気分が悪くなった。
煙草吸いたい、と言って行為をやめた。
彼が風呂に入ってる間に携帯を見たら、Tinderがインストールされていて、萎えた。
むかつきを通り越して呆れた。
一生ヤレなくなればいいのに。
アプリのことやハメ撮り女のことを彼に問い詰めることだってできた。
でも煙草の煙に流されて、問い詰める気力はどこかへ消え去ってしまった。
誕生日に振られた。
他のことで忙しかったので、通知を切っていたら振られた。
「もう俺は必要ないんだね」
何をしょうもないことを。
私じゃ飽き足らず、知らない女とハメ撮りしてるお前に言われたくないんだけど。
こいつにハマんなくて良かったな、と心底思った。
たまに彼を思い出す。
今の彼氏としてる時も、時々彼を思い出す。
今の彼氏は煙草が好きじゃないから禁煙をしている。
でも彼は煙草が好きだった。
他のタバコより安くて、ナッツの香りがするキャメルが。
ラブホでしか会わないまま終わったのに、些細なことまで鮮明に覚えている。
やっぱり私は、彼にハマっていたのかもしれない。