「突然の連絡すみません」別れて数ヶ月後、彼の姉からLINEが届いた
「突然の連絡ですみません。この子の姉です。昨日、接触事故でこの子は旅立ちました。是非最後に会いに来てください。場所はーー」

久しぶりの、彼の名前が表示されたLINEの通知。
頭が真っ白になった。


彼とは同じ大学だった。
目立つ存在だった彼のことは、名前こそ知っていたけど話したことはなかった。

そんなある日、ポンとLINEが来た。
「この課題いつまでだっけ?」
同じ大学の人がみんな入っているグループLINEから追加したらしい。
友達に聞けばいいのに、と思いながら返信する。
その後もLINEが続いて、なんとなくご飯に行くことになった。

1回目のご飯で彼の印象がとても変わったのを覚えている。
いろんな話を面白おかしく話してくれた。
とても楽しい人で、私はずっと笑っていた。
その帰り道、彼から告白された。
驚いて「考える時間をください」としか言えない私を見つめる彼の目は優しかった。

まだ仲良くなって日が浅い。
それに、男女問わず友達が多く、女の子からも人気がある彼がなんで私のことを?
初めは戸惑ったけど、せっかくだしと思って付き合うことにした。

そんな中、悪い噂を耳にすることも多くなった。
女絡みの噂だった。
「体だけだよ」
そう言われることも少なくなかった。
そんな人じゃないと思ってはいたけど、
周りに流されやすい馬鹿な私は段々とその話を信じてしまった。

「別れよう」
付き合って4ヶ月が経った頃、私は別れを告げた。
彼には言えなかったが悪い噂を聞きすぎてしまった。
とてもとても短い交際期間だけど、不信感があるまま付き合ってても仕方ない。
たくさんの人に囲まれている彼なら、私じゃない誰かとすぐ幸せになれる。


「突然の連絡すみません。」
その連絡は、別れてから数ヶ月後のことだった。


彼の告別式には、とてもたくさんの人が集まった。彼がどれだけたくさんの人に愛されていたか、身に染みて感じた。その中には、同世代くらいの綺麗な女の人もたくさんいた。

「綺麗な人、たくさんいるね」
一緒に会場に向かった彼の友達に、思わずこぼしてしまった。
彼の友達は私をじっと見ながら寂しそうに口を開いた。

「それでも、君を選んだんだよ。」

あっ、と小さく声が出た。
ずっと堪えていた涙が、溢れ出して止まらなかった。

彼の友達は私の横でポツポツと話してくれた。
私のことを可愛いとずっと言ってくれていたこと。
大学で付き合ったのは私が初めてだということ。
別れてからしばらく私の話ばっかりだったこと。
全部聞いたことのない話だった。

周りに流され彼のことを信じてあげられなくなった自分がどうしようもなく憎くて憎くてたまらなくなった。
と同時に思い出す。
初めてキスをしたとき、私の顔に添えられた手が震えていたこと。
ゆっくりでいいよ、と、結果的に1度も体を重ねなかったこと。
よく考えればわかることだった。
私のことを大切にしてくれていたのに、受け止めようとしていなかった。
好きだったのに、周りに流された自分。
後悔と罪悪感に押し潰されそうで、今すぐ逃げ出したかった。
今更気づいたって全部遅いのに。


あれからもう5年以上経つ。
彼の存在は、今でも私の中で大きく残っている。

「会いに行けるうちに会いに行く。
思いは伝えられるうちに伝える。」

もう二度と後悔をしないように、私は今も毎日生きている。
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