大好きで大切だから、彼女とはできない
⚠この純猥談は浮気表現を含みます。
同じ大学で共通の友達がいた君。
友達のインスタでよく見る可愛くて飾り気がない男勝りな性格の邦ロック好きの子。
SNS越しの第一印象はこうだった。

自分にないモノをあまりにもたくさんもってる君に惹かれた。
邦ロックとアニメのオタク、歌がびっくりするくらい上手くて、すぐミュージカル調に歌う陽気な君が好きだった。

告白したときは感情が止まらないまま、涙になってあふれてしまった。腹を抱えて笑ったあと、君は了承してくれた。

三年間、君と同棲をした。
大学のほぼすべてを君と過ごした。

時間割はお揃い、学校帰りにペットショップで犬を見ては真剣に値札とにらめっこした。
君は僕の手料理が好きで、僕は手料理を美味しいと神に褒められるのが好きだった。


そして、定期的に浮気をしていた。


大好きだったし誰よりも特別だった君。
どう考えても変だってことはわかってるが、
大好きな君と行為をすることは、汚して、壊してしまうようで、怖くてできなかった。

だから自分が抱えていた汚い欲求は他の人に向けていた。そんな逃げ方に依存していた。
この裏切りを知った時、彼女がどう思うのかを考えれていない段階で、自分には彼女と付き合う権利はなかったと思う。
思い返しても、どうしようもない男で引く。


性欲はワンナイトで外注、愛情のすべては彼女である君に使う生活がバレないはずもなくて、方言で詰られ、頬を張られた。

君を失いたくないけど、世間一般からみた彼氏彼女って関係では無いことも気付いていた。

別れ話をしてから三ヶ月経った年明け。
帰省先の実家から二人の家に帰ってきた君はここ最近のぎこちなさがなくなっていて機嫌が良かった。

「別れようって話なんだけどさ」
「おしまいにしよう」

スッキリした表情で君が続ける。
もう親にも話してきたから、今までありがとう、そんなことを言ってたっけ、記憶が曖昧だ。

傷つけられた君より先に、泣く資格のない僕が涙をこぼした。
心底最低だった。この涙は未だに納得していない。名前もつけられそうにない。
もう僕らがどうしようもないことはわかってたのに泣いた。

頷く僕を見て、やっと君も泣きだした。
そして、どうしてだろう。
行為をした。
ずっとずっとできなかった君と。

「あなたはあたしが自分のものだってわかってたから、安心してたんだよ。」
「だから興味もなくなったの」

首の後ろに手を回して押し倒し、枕をそっと頭の後ろに挟む。
他の女の子に当たり前にしていた作業を数ヶ月ぶりにした直後、僕を見上げながらそう笑った。

その目に涙はもうなかった。
性欲は恋に必要なのだ。
愛には必要なくても若い僕らの恋には必需品なのだ。

失った恋を数えるとしたら僕は寛大な彼女にとうとう愛想を尽かされたあの日を挙げる。
二人が恋愛感情を失って、求めあった日を。

あの行為が僕らが他人になった瞬間だった。
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