元彼、彼の男友達、私。歪な三角関係。
"元彼"と"元彼の男友達"と三角関係になったことがある。
2人との出会いは共通の友人が開いた飲み会だった。
その飲み会で私と元彼はすぐに意気投合し、惹かれ合い、あっという間に付き合った。
元彼の男友達とも仲良くなり、付き合ったことを報告すると「お似合いだね」と言ってくれた。
元彼とその男友達は頻繁に遊んでいた。終電がなくなるまで飲んで、お互いの家に泊まったりもしていたから、何でも話せる親友のような関係なんだろうなと勝手に思っていた。
ところが、私たちが付き合って数週間が経った頃、
「最近あいつと飲んでいても前みたいに楽しくない。酔うと不機嫌になるんだよ。理由を聞いても答えないし。」
元彼がそんなことを言うようになった。そして、男友達は私たち2人を露骨に避けるようになった。
付き合って数ヶ月が経った頃、男友達から突然電話がかかってきた。
「いまひとり?」かなり酔っ払っている声だった。
「1人だよ?どうしたの?」そう答えると、
「酔っ払った勢いで言う。俺、お前の彼氏のことがずっと好きだったんだよ。」
思いもよらぬ発言に理解が追いつかず、返す言葉も見つからない。
私の返答を待たずに彼は話を続けた。
「バイなんだよ、俺。あいつの側にいるだけで幸せだった。
だけど、いくら一緒にいてもあいつは俺の気持ちに気付かない。隣で寝ても触れることすらできない。
あんなにも一緒に居たのは俺なのに、フラッと現れたお前にあっという間にあいつを奪われた。悔しいけどさ、幸せそうに笑うお前ら2人は本当にお似合いなんだよ。
だからこれでやっと諦められると思ったのに。嫉妬に変わっただけだった。
そんな自分に嫌気がさして、2人を避けるようになった。」
彼が話せば話すほど、返す言葉がどんどん分からなくなる。
私は彼の気持ちに気付くことができなかった。元彼も彼の気持ちに気付いているとは思えなかった。
「ごめん。酔いすぎてる。言わないって心に決めてたのに。あいつにも絶対に言わないでくれ。今日言ったことは全部忘れてくれ。」
そしてすぐに電話は切れた。結局私は何も言えなかった。
数ヶ月後、その男友達には彼女が出来た。
数年後、私たちは些細な喧嘩で破局した。
更に時が経ち、私たち3人は友達に戻った。
あの頃、私たちが三角関係だったことを元彼だけが知らない。
2人との出会いは共通の友人が開いた飲み会だった。
その飲み会で私と元彼はすぐに意気投合し、惹かれ合い、あっという間に付き合った。
元彼の男友達とも仲良くなり、付き合ったことを報告すると「お似合いだね」と言ってくれた。
元彼とその男友達は頻繁に遊んでいた。終電がなくなるまで飲んで、お互いの家に泊まったりもしていたから、何でも話せる親友のような関係なんだろうなと勝手に思っていた。
ところが、私たちが付き合って数週間が経った頃、
「最近あいつと飲んでいても前みたいに楽しくない。酔うと不機嫌になるんだよ。理由を聞いても答えないし。」
元彼がそんなことを言うようになった。そして、男友達は私たち2人を露骨に避けるようになった。
付き合って数ヶ月が経った頃、男友達から突然電話がかかってきた。
「いまひとり?」かなり酔っ払っている声だった。
「1人だよ?どうしたの?」そう答えると、
「酔っ払った勢いで言う。俺、お前の彼氏のことがずっと好きだったんだよ。」
思いもよらぬ発言に理解が追いつかず、返す言葉も見つからない。
私の返答を待たずに彼は話を続けた。
「バイなんだよ、俺。あいつの側にいるだけで幸せだった。
だけど、いくら一緒にいてもあいつは俺の気持ちに気付かない。隣で寝ても触れることすらできない。
あんなにも一緒に居たのは俺なのに、フラッと現れたお前にあっという間にあいつを奪われた。悔しいけどさ、幸せそうに笑うお前ら2人は本当にお似合いなんだよ。
だからこれでやっと諦められると思ったのに。嫉妬に変わっただけだった。
そんな自分に嫌気がさして、2人を避けるようになった。」
彼が話せば話すほど、返す言葉がどんどん分からなくなる。
私は彼の気持ちに気付くことができなかった。元彼も彼の気持ちに気付いているとは思えなかった。
「ごめん。酔いすぎてる。言わないって心に決めてたのに。あいつにも絶対に言わないでくれ。今日言ったことは全部忘れてくれ。」
そしてすぐに電話は切れた。結局私は何も言えなかった。
数ヶ月後、その男友達には彼女が出来た。
数年後、私たちは些細な喧嘩で破局した。
更に時が経ち、私たち3人は友達に戻った。
あの頃、私たちが三角関係だったことを元彼だけが知らない。