結婚して6年目の今年、私に病気が発覚した。
貴方は料理が苦手で掃除が得意。
私は掃除が苦手で料理が得意。

結婚して5年が経ち今年で6年目。
お互いの苦手をお互いが補う2人で1人前な私たち。
そこに辿り着くまで紆余曲折、人並みに笑ったり泣いたり怒ったりなんやかんやあった。
結果、子宝にも恵まれ2歳と1歳の子供がいて、マイホームもある。
どこからどう見ても幸せと言われる家族。

でも6年目の今年、私に病気が発覚した。
令和のこの時代に治らないと言われる病にかかった。大体の病が治るこの時代にね。
仕事もフルタイムで働けなくなったから辞め、日常の生活にも制限がかかる。
食事、嗜好品、家事、仕事、育児
全てが変わった。

長期入院をして治療してもどんどん悪くなる数値に私はポッキリ心が折れかけてる。
移植をすれば良くなると先生から言われたけど私は一人っ子で親もそこまで健康でもないし途方もないと諦めていた。
一つの案として配偶者からのドナー提供も含まれていた。

正直そこしか方法は無いけど私はどうしても話せる気にはなれない、貴方には貴方の人生があるし2人揃って共倒れになる可能性もある。それに子供もまだ小さい。どちらかが生き残らなければ子供の未来がさらに暗くなる。
それに健康な体にメスを入れて今後の人生をかなり節制して生きるのは辛すぎるだろうからこの案は私の中では選択肢には入らず悪くなる数値と残高が減る口座を見る日々を過ごした。

収入もないのに生きるにはお金が必要で心がどんどん荒む私はとてもきつく当たるようになった。
「生きてるのが辛い」「最後は苦しみながら死ぬしかない」「籍を抜いて一人で生きていけば子供たちまでひもじい思いをさせずに済む」
ヒステリックに当たる私に貴方はどこからか調べてきたのか移植の話をしだした。

「俺の臓器をあげる、半分と言わず全部持って行っていいよ。
2人揃って節制して生きようよ。君と家族でいれるなら家も何もかも捨てれるんだ」

その言葉に私が今まで感じていた愛より深い愛を感じたし、血の繋がりより濃い繋がりを感じた。本当に私たちは2人で1つなんだと。
どうしようも無くなって、いつかその時が来たら私たちは物理的にも2人で1つになる日がくるのかもしれない。


貴方と2人で老後の計画を立てたけど私はその約束を果たせないかもしれない、それでも2人で肩を組んで前を向いて踏ん張って生きてく気力が湧いてきた。

だから

どうか神様、彼と彼に似た可愛い子供達と元気に過ごす時間を私に出来るだけ沢山下さい。
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