「セフレでも部下でも同居人でもない。今すぐ決めなきゃいけない?」
「根本的に考え方が違うよね」
それが彼の口癖だった。

彼は職場で出会った上司。
約1年もの間同棲していたけど付き合ってはいなかった。
最初は体の関係もなくて、
泊まりに行って次の日一緒に仕事に行く、それだけ。
家に行く度に荷物が増えて気がついたら同棲してた。
もちろん私は好きだった。

ふと2人の関係性を聞いてみた。
「セフレ?部下?家政婦?ただの同居人?」
すぐに否定して付き合おうって言ってくれると思った。
なのに、
「どれも違う、今すぐ決めなきゃいけない?」

意味がわからなかった。
でも好きだから待つことにした。


ある日彼に、
「酔っ払った時しか好きって言ってこないよね、本当に好きなのか分からない」
と言われた。
内心、あんたもねなんて思ってたけど、信じて欲しくてあらゆる努力をした。
家事も仕事も頑張ったけど、頑張れば頑張るほどにストレスになって喧嘩が増えた。
喧嘩の度に家を出て、2人の関係性をはっきりさせようとした。
「家でこうやって一緒にいれるんだからいいじゃん」
「好きだったら付き合わなきゃいけないの?」
「一緒に居るのに理由なんている?」
こうやって毎回答えはくれなくて、
「帰っておいで」
の一言で何も解決しないまま仲直りしていた。


多分、私たちは普通のカップルとなんら変わりなかったと思う。
一緒にテレビを見てご飯を食べて同じベッドで寝て、
休みの日にはお出かけに行って、
ただ、お互いがお互いを信じれていなかった。
私自身、男友達が多くてフットワークも軽い。
彼も私と同棲後に女の子とお泊まりしていた前科がある。
日々増えていく喧嘩と疑うことに限界を感じて家を出た。
その後も週に1回のお泊まり、たまにのお出かけは続けたけど、気づけばそれもなくなっていた。
始まりも曖昧なら終わりも曖昧なんだね。
最初から何も始まってなかったみたいだけどね。


なんでかな、彼氏がいる今よりも、
彼といた時の方が生きてる心地がして幸せだったな。
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