彼からの連絡を待って、駆けつけて、そして痛くて狭い行為をして
大一の春、私は彼のセフレに降格した。

ずっと好きだった彼の仲のいい女友達の枠に収まっていた私は、
もしかしたら彼にとって特別な存在なのかもしれないと酔っていた。
だから、「彼女と別れたから話を聞いてほしい」なんて連絡がくれば駆けつけたし、
夜中に散歩に行こうという雑な連絡にも応じた。

なんとなく、ずっと、このままやらない友達でいられるんだと思ってた。
だけど、そう思ってたのは私だけだったみたい。


大きな黒い車を買った彼と、機嫌良く助手席に乗り込んだ私。

駐車場で簡単に体を許してしまった。
理由はわからない。
私の初めては痛くて狭くて、なんで世の男女がこの行為に夢中になるのか、理解ができなかった。
けれど友達に何回反対されたって、
「いつか彼女になれる」と勘違いして、
相性占いで何百回も2人の相性を占って、
ずっと彼からの連絡を待って、
駆けつけて、
そして痛くて狭いセックスをした。

行為の良さなんてちっとも分からなかったけど、
拒んだら会えないことは分かってたから、いつだって拒まなかった。

家に帰ったら悲劇のヒロインみたいに一人で大泣きするバカ女になっていた。


だけどいつからか、彼からの連絡がだんだん少なくなっていた。
そして完全に連絡が来なくなって3ヶ月後、
インスタで彼女ができたと知った。
髪も染めてなさそうな、笑顔が素朴な可愛い子。

あぁ、今はこの子があの助手席に乗るんだ。
もういつ来るか分からない連絡に備えて、
夜出かける準備しなくてもいいんだ。

そう思ったら心が押しつぶされたように痛んだ。
泣いて泣いて、ひどく落ち込んだ。


それから私にも彼氏ができた。
彼氏は優しくて、彼とは違って付き合う前に私を抱かない誠実な人だ。
それから、痛くて狭いセックスをしない人。

彼氏と付き合って、一晩過ごして初めて、こんなにも丁寧に触れられる喜びを知った。
セックスの時、愛を囁かれるのが、漫画だけの世界じゃないことを知った。
何もしないでただ映画を見て過ごす夜があることを知った。
明るい時間に手を繋いでデートする楽しみを知った。

きっと、彼と出会ってなかったら、今の彼氏をこんなに愛おしく思えなかっただろう。


きっと彼も今、彼女を優しく抱いているんだろう。
後悔はしてない。
ただ私は彼に選ばれなかっただけだから。

痛くて狭いセックスを教えてくれてありがとう。
君も、お幸せに。
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