私と彼は、何もないただの友達
大学2年の夏、私は初めてラブホテルに入った。

相手は中学が同じだった仲の良い男友達。
私たちは元恋人でも両思いでもない、ただの友達。
強いて言うならちょっと気が合うくらい。

彼とは高校で離れてしまったけど、お互い話が合って、大学一般受験組で、たまに連絡も取っていた。

大学生になって周りのみんなが免許を取って、私も取って、彼も取った。
彼は何度かドライブに誘ってくれた。
なぜ私を誘うのか聞いたら、「話が合う人がいないから」って言われた。うれしかった。
でも私と彼はただの友達、何もない。


何度目かのドライブ、私たちは「性」について話していた。
「そう言えば、私ラブホテル行った事ないから行ってみたいんだよね」
何の気なしに口からこぼれた言葉。

「あ〜、行ってみる?」

彼は赤信号で停車すると、慣れた手つきでナビを操作し始めた。
まじか、と心の中でつぶやいた。
この友達関係のままでいたかったのに、このままでは変わってしまう。
なんて考えていたら、あっという間にラブホテルに着いていた。
私たちはあのラブホテル独特の暖簾を潜って駐車場に止まった。

「どうする?本当に行く?俺は良いけど」
「あー、うん、ずっと行ってみたかったから」
思いとは裏腹に。なにか引くに引けなくなって、確実に強がっていた。

受付を済ませ、部屋に着く。
なんの変哲もないただの部屋だった。
私の想像しているものではなかった。
そこで終われば良いのに、私たちはベッドの中でキスをしていた。

彼が私に覆い被さる。
体中を触られている時、頭の中で考え事が止まらなかった。

毛剃ってきてない。
ゴムも持ってきてない。
今日の下着はすこぶるださい。
ジーンズ履いてきちゃった。
色んなことがグルグル回る。

気付けば私は彼の手を振り解き、彼から離れていた。
その時点で終わりだった。
3時間休憩コースがものの30分で終了した。
すぐ出てきたから受付の人、絶対びっくりしてたと思う。

帰りの車、彼とは何もなかったかの様に話した。
家に着くと私は「無かったことにしよう」と連絡していた。彼も同じ気持ちだった。

そこから何回かドライブには行ったけど、何も無かった、
そりゃ当たり前、私と彼はただの友達、何も無いんだから。


そんなことがあった半年後。
晴々しく2022年を迎えた時、彼から連絡があった。

「あけおめ、久しぶり、セフレにならん?」

彼とかはこれからもただの友達。多分。
 ツイートする
おすすめの純猥談
助演のわたし
⚠この純猥談は浮気表現を含みます。
つづ さんからの純猥談
つづきをよむ >
「今日で最後だから、もう一回だけしよう?」
⚠この純猥談は不倫表現を含みます。
スライム さんからの純猥談
つづきをよむ >
風俗嬢まりんの性愛テクニック講座
平凡妻 さんからの純猥談
つづきをよむ >