わたしには触れなかった元彼氏へ
今でも覚えてるよ、高校生の時に帰り際駅の改札で顔を真っ赤にしたあなたが
「彼女になってください」と言ってくれたことを。

私はびっくりしたけれど、初めて男の人に告白されたものだから二つ返事で承諾したね。

でもわたしは冴えないあなたのことがどこか好きになれなくて、いつも心の中では「別れる」と考えていたな。もしかしたら気づいてたかもしれないけれど、実はその時好きな人がいたの。3つ年上のフリーターの人。
わたしはあなたという彼氏がいるにもかかわらずその年上の人に抱かれにわざわざ電車で2時間かけて家に通っていたの。
そんな自分のことも好きになれなくて、さっさと嫌われたいと思っていたよ。


あなたは私のことを抱くことはなかったね。
抱くどころか、キスもしたことはなかったね。
その事実がすごく寂しかったの、伝えられなかった。


結局、「一緒にいてもドキドキすることがなくなったの」と卒業と同時に振ってしまったけれど、別れた今でもずっと連絡をとっているし、一年に一度はご飯を食べに行くようになったね。嫌われたいと考えてたはずなのに、絶対に嫌われたくない人になった。
別れてからの方がずっと大切なの、いいとこ取りでごめんなさい。
会った時に必ずわたしは終電を逃してもいいと思っていたけれど、絶対に終電前には解散だった。
わたしのこと女として見ていないのかなって不安になるくらい、手を出してこなかった。


高校を卒業し、わたしは専門を卒業して社会人になり、あなたもようやく今年社会人になるね。

あなたと別れてからわたしはずっと彼氏はできなかったけれど、彼氏みたいな人が途切れませんでした。いつも二番手で、セックスだけが取り柄で、わたしのことを大切にしてくれる男の人はいないと思ってました。

でも時々、寂しくなるとあなたのことを思い出してしまいます。
公園でただしゃべるだけでお腹がよじれるまで笑ったことも、自転車の後ろに乗せてくれたことも、おんぶしてくれたことも、大人になってからの私にはセックスよりも難しいことばかり。
そしてわたしが屈んだ時に「胸が見えるから」と注意してくれる男の人はあなただけでした。
他の人は皆、そのまま胸に手を伸ばす人ばかりだったから。


わたしはあなたのことを手放したことは、人生で一番の間違いだったと思ってます。
そしてもっとあなたとぶつかればよかった。そうすればもっと分かり合えたのにね。

伝えられてないことがもう一つ。
わたしは今、結婚したいとさえ思う彼氏ができました。あなたに似て口下手なわたしの話をずっと聞いてくれる、優しい人です。あなたよりお酒は飲めないけれど、それでも一緒に飲むお酒が何より美味しいです。

あなたとは高校生の時じゃなくて、大人の今出会えたらよかったと考えることが多いです。
ずっと傷つけてごめんね。
そしてずっと言えなかったけど、大好きだったよ。
セックスしなかったから連絡を取り続けることができたね。
唯一寝なくてよかったと思ってしまう相手です。
多分人生で一生忘れないな。

元彼女より。
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