2つ歳上の幼なじみと再会した。
4月、君と再会した。

2つ歳上の幼なじみ。小学生の頃、兄と3人でよく遊んでいた。
再開した時、幼い頃のイメージが頭にこびり付いていたせいなのか、君の変わりようにずいぶん驚かされた。男の人って感じだった。

声が低い。筋の通った手。片耳に空いたピアス。なんとなく感じる他の女性の香り。
彼のことをあっという間に好きになってしまった私は、1人で片想いをしていた。

たくさん遊びに誘った。君と少しでも一緒にいたかった。君の仕草や声、匂い。全てが好きだった。


ある夜、君と散歩をした。楽しくお喋りをする。
まだ肌寒い時期だった。
ようやくいつも来る場所にたどり着く。
地元で有名の夜景スポット。
いつも通りベンチに腰かける。
でも今日は、「いつも通り」ではなかった。
一瞬の間を空け、君はこう言った。

「俺と付き合ってもらえませんか?」

君の声が澄んだ春の空気に響く。

「はい。」

嬉しかった。
2人の中で探っていたものがようやく溶け合った気がした。

付き合ってからいくつかのことを知った。
君には、ついこの間まで彼女がいたこと。
片耳に空いたピアスは元カノが空けたものだったこと
君はたばこを吸ったことがあると言ったけど、それも元カノと失恋した影響らしい。

君に残る他の女の香りが嫌いだった。
だから、徐々に私の色に染めていった。


君と初めてのキスをした。君が私のものになった気がして、嬉しかった。

それから3ヶ月がたった頃、初めて身体を重ねた。君は過去に数人としていた。だから、過去の人を忘れるようにと、何度も身体を重ねた。
それから私は何度も君を求めるようになった。君の過去にいた女を忘れて欲しかった。
私のものになればいいのに。

それから長い時間が経った。
もう一度寒い季節がやってくる。
手を繋ぐことも、LINEをすることも、普段の何気ない会話も。私にとっては全てが愛おしく、嬉しかった。
夜にエモい曲をかけてドライブするのも好きだった。いつしかプレイリストを共有するようになった。君のことを全て知りたいと思ったし、私のことも知って欲しいと思った。

でも、それが怖かった。

彼女という色気のない存在になるのが、私は怖かった。
毎回同じテンポで身体に刻む。彼にとっては何のスリルも刺激もないだろう。私はそれでもよかった。

でも彼は、どうなんだろう。

彼の特別な存在になりたい。だったら。

「結婚しよう」

まだ10代の若い2人。私からのプロポーズ。
精一杯だった。

「…」

ああ、やっぱり重かったかな。

君は一瞬の間を空けてこう言う。

「もちろん、俺は君がいない人生なんてありえないよ。」

思いがけない言葉に私は驚く。

君は続けて言う。

「じゃあさ、しわくちゃになるまで一緒にいようよ。」

本当に嬉しかった。

君はもう、ずっと前から私のものだった。

夜のドライブも、何気ない会話も、手を繋いで歩くことも。
私が感じていた幸せは、君にとっても幸せだったのだと。


私は今日も君の香りと幸せに包まれる。
決してスリルも刺激もないけれど、優しくて丁寧な夜。

そこには、とっくの昔から、お互いにとっての幸せがあった。
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