私は「彼がすべてだった私」をもう卒業したかった
地元の飲み会をきっかけに猛アタックされて付き合うことになった、元同級生で今は大学生の彼。
中学生の頃から真面目で誠実そうでいい人なんだろうなって印象だった人。
社会人と大学生はうまくいかないって聞くけど、そんなの気にしなかった。

彼は人のいいところを見つけるのが得意で、誰にでも優しくする人だった。
その優しさのおかげか、彼はほとんど恋人が途切れない。
きっかけとなった飲み会に来た時も、一週間前に彼女と別れたばかりだった。


だれにでも優しくて、細かいところまで気が利いて、そんなところが好きで、自慢の彼氏だった。
最初は順調に付き合っていた。
本当に幸せな毎日だった。

でもお互い気が強かったわたし達はだんだん喧嘩が増えていき、半年も経たないうちに別れたり戻ったりを何度も繰り返していた。
だんだん心が離れていった。
喧嘩のたびに罵倒され心はボロボロになり、毎日のように泣きながら仕事に向かっていた。

彼の元を離れないとわたしはいつか本当にダメになってしまう、と危険を感じたから、そう思えてるうちに離れる事を決意した。

「お前たちはどうせまたヨリ戻すだろ」って何人もの友人に言われたけれど、わたしは「彼がすべてだったわたし」をもう卒業したかった。

はじめて愛してくれた人。
毎日のように会ってすべて共有して本気で愛した人。
でも最後はもう依存だった。
彼はもう、わたしをただ傷つけるだけの存在だった。
ひとりになるのが怖くて寂しくて気づかないふりしてただけで、もう彼のどこが好きなのかも思い出せなかった。

彼は口ではわたしに愛してるって言うけど、彼の行動がそれを信じさせてくれなかった。

例えば、行為するときにゴムをつけなくなったこと。
わたしが勇気を出して「怖い」と伝えた時、彼は泣きながら「そんなこと言わせてごめん、もう絶対そんなことしない」って言ってくれた。

数日後にはもうゴムをつけていなかった。
それをまた指摘すると、彼は「お前との子ならできてもいい。大学辞めて働いてお前と子供養うよ」って。
...命がけで産むのはあなたじゃないのにね。


彼は彼女に尽くしてる自分が好きで、彼女を大切にしてる自分が好きで、常に自分に酔ってるだけだった。
最も近くにいる人じゃないと気付けない、彼の真実。
外面は良くても近くに行けば行くほど傷つけられる。
頭では分かっていても、一緒にいた時間が長くて、すぐに吹っ切れるなんて無理だった。
でもそれ以上に、寂しさに負ける女にはもうなりたくなかった。

別れたら、彼はきっとバイト先の子に手を出すだろう。
きっと相手の子は彼のことを好きになる。
あの二人がセックスするのも時間の問題だ。
もうとっくにしてるかもしれない。女の勘は本当に当たるから。

彼は寂しさを我慢できる人じゃない。
他の人で埋めることしかできない人だ。そうなればいいと思った。
彼の周りにいる他の子じゃ、わたしと比べても劣るだけ。
彼はわたしを忘れようとしても、他の女性を知れば知るほどわたしのことが忘れられなくなっていく。
そんな自信があった。
それほどいい彼女でいる努力をしていたから。


「忘れられない、会って話がしたい」

数ヶ月経って、彼から夜中にDMが来ていた。
やっと、やっと報われた気がした。
ざまあみろと思った。
もう心が揺れない自信があったから、最後に会って終わらせることにした。

久々に会うと、何を勘違いしたのか彼は馴れ馴れしくわたしの手に触れてくる。
寒気がした。
他の女に触れたその汚い手でわたしを触るな。
寂しさに負けて他の女とセックスした負け犬が、わたしの名前を気安く呼ぶな。

今では彼の顔も声も匂いもはっきり思い出せない。
不幸になれとも幸せになってほしいとも思わない。
ただこれから先、彼と関わらなくて済むと思うと、心がすっと軽くなった。
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