「楽しいだけ」で付き合っていた私とは結婚を考えられないらしい
「俺、結婚願望とかないんだ」
約1年セフレで、付き合って3ヶ月の彼から言われた。
来月から遠距離恋愛になる私達は、将来の話をしていた。
私は大学4年生で、就職先を決めなくてはならない。
彼は大学院を卒業して、県外に就職。
そんな状況で、彼のことが大好きだった私は、彼の就職先と同じ県に就職したい、いつか一緒になりたいと伝えた。
彼は少し困った顔をした。
「君とは、一緒にいて楽しいから付き合ってる。それは距離が離れても変わらないから。来てくれるのは嬉しいけど、君は君の好きな人生を歩いて。結婚しようなんて軽々しく言えない、責任持てないから期待しないで。」って。
そういえば、付き合う時も何度も「彼女はいらない」って断られたっけ。
いい加減に諦めようと周りに目を向けた私を、縛り付けるようにあなたから告白してくれたね。
遠距離が始まる直前には、彼は「こっちも受けてみなよ」って言った。
ちょっと期待しちゃったじゃん。
結局、私は地元と彼のいる県両方で試験を受けることにした。必死で勉強をした。先に引っ越してしまった彼も応援してくれた。近くにいる時より、たくさん愛情表現をしてくれた。
もしかしたら、気が変わって結婚を考えてくれるかもしれないって期待をしながら、私達なりに遠距離恋愛を楽しんでいた。
ある日、彼から真剣な話があるって言われて電話をした。
別れることになった。
社会に出て、初めて「結婚したい」って意味が分かったんだって言われた。
そして、結局どっちで就職するか分からない私との付き合いに漠然とした不安を感じているらしい。
私は彼が、「結婚願望が無い」っていうから、慎重に考えて、それで両方を見据えて就職活動をしていたのに、ふざけんなって思った。
そっちが結婚してくれるなら、卒業してすぐそっちに行くって言ったら、また君は困っていた。
その態度と沈黙で察した。
私は彼にとって「結婚相手」にはなれないって。私の就職どうこうはただの言い訳だって。
「楽しいだけ」で付き合っていた私とは結婚を考えられないらしい。
そりゃそうだよな。
3歳年下の学生。元セフレ。
結婚を考えて一緒に過ごしたことがない。
地元を捨てて来られたら、逃げられない。
色々リスクが多すぎる。
彼にとっても、私にとっても。
「長期戦でいつか結婚まで持ち込もうと思ってたんだけどな〜」って冗談交じりで言った。彼は笑ってた。
どうにもならない。
価値観も合わないところがたくさんある。ひどいことを言われている。
全部頭では分かってるのに、心が言うことを聞かない。
付き合わないでほしかった。
私が諦めようとしたときに逃がしてほしかった。
こっちも受けてみてよって言わないでほしかった。
電話を切る前に彼が「楽しかったよ、ありがとう」って言ってくれた。
私は「ずっと苦しかった」って伝えた。
予想の斜め上のことを言われたらしく、彼はまた笑った。
苦しかったの、ずっと。
君を好きだって気付いてしまったあの日から。
背伸びして振舞って、大人な君に合わせて、
連絡取らなくても平気なフリをした。
ラインを振り返っても、日記を読み返しても
ずっと苦しそうな私がそこにはいた。
これで良かった。良かったんだって。
今日も彼との想い出がいっぱいのこの街で
私だけが上手く笑えないでいる。
約1年セフレで、付き合って3ヶ月の彼から言われた。
来月から遠距離恋愛になる私達は、将来の話をしていた。
私は大学4年生で、就職先を決めなくてはならない。
彼は大学院を卒業して、県外に就職。
そんな状況で、彼のことが大好きだった私は、彼の就職先と同じ県に就職したい、いつか一緒になりたいと伝えた。
彼は少し困った顔をした。
「君とは、一緒にいて楽しいから付き合ってる。それは距離が離れても変わらないから。来てくれるのは嬉しいけど、君は君の好きな人生を歩いて。結婚しようなんて軽々しく言えない、責任持てないから期待しないで。」って。
そういえば、付き合う時も何度も「彼女はいらない」って断られたっけ。
いい加減に諦めようと周りに目を向けた私を、縛り付けるようにあなたから告白してくれたね。
遠距離が始まる直前には、彼は「こっちも受けてみなよ」って言った。
ちょっと期待しちゃったじゃん。
結局、私は地元と彼のいる県両方で試験を受けることにした。必死で勉強をした。先に引っ越してしまった彼も応援してくれた。近くにいる時より、たくさん愛情表現をしてくれた。
もしかしたら、気が変わって結婚を考えてくれるかもしれないって期待をしながら、私達なりに遠距離恋愛を楽しんでいた。
ある日、彼から真剣な話があるって言われて電話をした。
別れることになった。
社会に出て、初めて「結婚したい」って意味が分かったんだって言われた。
そして、結局どっちで就職するか分からない私との付き合いに漠然とした不安を感じているらしい。
私は彼が、「結婚願望が無い」っていうから、慎重に考えて、それで両方を見据えて就職活動をしていたのに、ふざけんなって思った。
そっちが結婚してくれるなら、卒業してすぐそっちに行くって言ったら、また君は困っていた。
その態度と沈黙で察した。
私は彼にとって「結婚相手」にはなれないって。私の就職どうこうはただの言い訳だって。
「楽しいだけ」で付き合っていた私とは結婚を考えられないらしい。
そりゃそうだよな。
3歳年下の学生。元セフレ。
結婚を考えて一緒に過ごしたことがない。
地元を捨てて来られたら、逃げられない。
色々リスクが多すぎる。
彼にとっても、私にとっても。
「長期戦でいつか結婚まで持ち込もうと思ってたんだけどな〜」って冗談交じりで言った。彼は笑ってた。
どうにもならない。
価値観も合わないところがたくさんある。ひどいことを言われている。
全部頭では分かってるのに、心が言うことを聞かない。
付き合わないでほしかった。
私が諦めようとしたときに逃がしてほしかった。
こっちも受けてみてよって言わないでほしかった。
電話を切る前に彼が「楽しかったよ、ありがとう」って言ってくれた。
私は「ずっと苦しかった」って伝えた。
予想の斜め上のことを言われたらしく、彼はまた笑った。
苦しかったの、ずっと。
君を好きだって気付いてしまったあの日から。
背伸びして振舞って、大人な君に合わせて、
連絡取らなくても平気なフリをした。
ラインを振り返っても、日記を読み返しても
ずっと苦しそうな私がそこにはいた。
これで良かった。良かったんだって。
今日も彼との想い出がいっぱいのこの街で
私だけが上手く笑えないでいる。