私は昔、男の子だった
私は可愛い。
ぱっちりした二重にスッと通った鼻筋、小さいと褒められる、程よくふっくらとした顔。
それなりに恋愛もして彼氏もできて、失恋もして、また恋をして。
適度に自尊心の満たされたどこにでもいる女の子。

ただ一つ、生まれた時男の子だったという事実を除けば。

別に隠しもしないし、付き合うとなれば必ず相手に伝えていた。
そして何年か前に出会った君にも。


君はいつも、何をしても、私の味方でいてくれた。
何をしても可愛いと口にして伝えてくれた。

私が泣いている時はいつもどんな時も近くにいてくれた。
お互いがお互いを意識していることなんて、口にしなくてもわかっていた。
やっとお互いが好きと口にして伝えられた時、恥ずかしかったけれど本当に嬉しかったな。

でも、それがおしまいの合図になることも私は知っていた。


君は子供ができた時の夢をたくさん口にしていたね。
子供にこんなことをしたい、子供にこんな風に呼ばれたい、こんな風に育って欲しい。

私は子供を作ることができない。
生まれた時からの運命。
だからそんな未来も想像したことなかったし、それが当たり前の人生が決まってた。

君の夢は誰かを傷つけたりするものではないし、きっと多くの人が想像し得る未来。
私に少し、できないことがあっただけの話。
どんなに好きでも、君と私の未来が一緒になることはないんだ。

誰も悪くない。
私を産んで育ててくれたお母さん、お父さんも、子供のことを考える君も。

好きだけど、未来を手放せない君。
好きだけど、未来が変わらない私。
そんな2人がたまたま気持ちが通ってしまっただけの話。

本当に好きでした。本当に本当に、大好きでした。
どうか、素敵な人と素敵な家庭を作って、子供と奥さんに囲まれた幸せな日々を過ごしてください。


たくさん涙を流したら、幸せはやって来ますか?
自分のことを心から好きだと思える日はやって来ますか?

ヒーローになりたいと言っていた君は、間違いなく、私のヒーローだった。
あぁ、こんなに自分の身体を呪う日が来るなんて思っていなかった。
少しでいいから、未来に希望が持てる日が来ますように。

さようなら、私だけのヒーロー。
可愛いだけじゃ、ヒロインにはなれないね。
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