セフレのままでいたい私は、”クソ女”なのだろうか
「俺ら付き合わない?」
そんな言葉を聞きながら、ベッドに腰掛け直して服を着る。
彼に背を向け、顔が見えないようにする。
「いなくなりそうになったから、惜しくなってるだけでしょ」と笑っていなす。

「そうかな」

遊び慣れたはずの彼がいつもより静かで心配になる。
「寂しくなっちゃった?」とからかうように言うと、
いつもの調子を取り戻したように背中にじゃれてくる。

内心ほっとしたのも束の間、

「真剣に付き合お」と言われて戸惑った。


なぜ男性はこんなに気持ちを素直に言えるんだろう。
欲しいもののために格好悪くなれる潔さが羨ましかった。

彼の方に振り返り、硬くて肉の薄いほっぺたを引っ張ってキスをする。
こんな風にしか誤魔化せない自分が少しだけ卑しい。

シャワー浴びてくるね、と言って離れる。


シャワーを浴びながら何を間違っただろうかと思いを巡らす。
彼は最初、今は彼女はいらないって言ってたはずだし、多分私以外にも女性がいて相当遊んでいたはずだ。

最近寝ることのない外出デートが増えたことがだめだったんだろうか。
うっすら気が付いてはいたのかもしれない。
体の関係がなくても楽しいという旨のメッセージは何度か受け取っていた。
気のせいだと思いたかった。


女友達がセフレの男性のことが好きだという話をすれば、誰かが「そんなクソ男やめな」と必ず言う。
それならば今、私はクソ女なのだろうか。

私たちは同意して始まって、共犯だったはずなのに。
彼は降りてしまった。私だけが加害者になる。


もう会えない。

罪悪感を洗い流すようにシャワーを強めて、いつもより乱暴に髪を洗った。

心配せずとも、社会的にも申し分ない彼はちゃんといい人を見つける。
失敗できないプレッシャーの中でも仕事をこなす彼は格好いいから。
朝まで仕事の話で盛り上がったのを思い出した。空が明らんでることに気が付いて、慌ててセックスをした。

セフレのままでいたいと言えば、私は女友達の言うクソ女になるのだろうか。

とぼんやり考えながら体を拭く。
鏡の中の私は、何を考えているのか全くわからなかった。
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