会う度増していくあなたへの好き。増えていく嘘の数。
私は今日、あなたに別れを告げようと思う。

出会いがSNSだったから。
その出会いは、ただ単に体を重ねることが目的の出会いだったから。

私はあなたに全部嘘をついていた。
名前も嘘。年齢も実は嘘。
職業だって、盛り上がった出身校の話だって全て。


はじめは身バレしたくない、素性を明かしたくない。
それだけだった。

こんなに長くあなたとの関係が続くと思わなかった。
こんなにあなたの隣が居心地いいと思わなかった。
あなたのこと、こんなに好きになってしまうはずがなかった。


会う度増していくあなたへの好き。
会う度増えていく嘘の数。

ただのセフレでありたかったのに、欲張りな私はそれ以上を求めて、
嘘で塗り重ねられた私をあなたは好きになってくれた。


ずっと一緒にいたい、特別になりたい。
けれど自分で作った壁が多すぎた。

きっと真実を伝えたら今の関係を続けることも、1からやり直すことも、体だけの関係に戻ることも出来ないのだろう。

こんなの終わりにしないと。
私が蒔いた種だから、私が終わりにしなければ。

今日で終わろう、もう会わないことにしよう。
私達はいつでも切れる所詮セフレだ。
そう言い聞かせて、結局次の約束をしてを繰り返して、1年が経ってしまった。


私達の関係は、体を重ねるだけじゃなかった。

唯一嘘をつかなかった共通の食の話題。
美味しいものを求めて遠出もしたし旅行も行った。
快楽のためだけのはずが愛を感じる行為になって。

行為をしない日もあなたは私を誘ってくれて、たくさんの幸せをくれた。
体の相性が良かったのがきっかけかもしれない。
単純接触効果なのかもしれない。

でも今の関係じゃ満足出来ない。
そうあなたも思ってくれてたんじゃないかと、少し自惚れてしまうの。


「好きが増してく」
「だめだなあ、完全惚れてる」
「もう付き合おうか」

帰りたくなくて、遠回りのドライブをして、それでも解散しなきゃいけない帰り際の車内。
苦しい程のハグと泣いてしまいそうなくらい甘い言葉をくれるあなたに、嘘つきの私は耐えるしかなかった。

帰りたくない。
ずっと一緒にいたい。

そんな気持ちが募りに募って、あなたは一緒に部屋を借りる提案をしてくれた。
とても嬉しかった、でも辛かった。

ここを引き際にしないと、もう戻れない。


私との将来を楽しそうに話すあなたが大好きだった。
会ったあと必ずしてくれる、次の予定を立てるLINE。

お揃いで買ったスタンプはあなたとしか使わなかった。
もう使うことは無いのでしょう。

私が離れないように、と持たせてくれたあなたの私物。
何度も大切なものだからって返そうとしたのに、頑なに受け取ろうとしないあなた。
今度こそちゃんと返させてくれますか。


本当のことを言うべきなのかもしれない、と迷いもした。
でもそれで好きな人に嫌われたくない、我儘な私がいる。


あなたに別れを告げるとき。
最後にまたひとつ、嘘をつく。

「もう会わない。他に好きな人ができた」


最後の最後まで、身勝手で裏切りを続ける私でごめんなさい。

あなたのことが、大好きでした。
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