「男に舐められて嫌じゃないん?」
⚠この純猥談は浮気表現を含みます。
「男に舐められて嫌じゃないん?」
「まぁ別に一人でするのと変わらんしなぁ」

高2の夏、僕の問いかけにあいつはそう答えた。
僕は同性愛者で、あいつは異性愛者。

気持ちよかったよとかありがとうとかの言葉をかける素振りは欠片もなくあいつはYouTubeを見始める。

まぁそりゃ僕が勝手にしたいって言ってるわけで、見返りを求めるのは筋違いなのは分かっているけど。

「チクショー!」とコウメ太夫のネタにケラケラと笑っているあいつはやっぱりこちらを気にする気配などない。

畜生はこっちのセリフだ。


あいつと知り合ったのは中3の時。

最初に話したときから昔から仲が良かったかのようにすぐに打ち解け、お互いに踏み込んだ話もするような仲になっていた。
ぼくはその頃好きな女の子がいたけれど、自分の中にあるゲイの部分に気付いてバイセクシュアルなのかもしれないと思っていたところで、あいつも自分もしかしたらバイセクシュアルなのかもしれないと言っていた。

仲良くなった僕らがお互いの家に行くようになるのに時間はかからなかった。
制服のままあいつの部屋のベッドに座って駄弁っていたとき、僕はあいつのことを見てつい魔が差してしまった。

押し倒してしまった。

ぱっちりとした二重と犬みたいな懐っこい顔に骨太のがっちりした体型で、とてもタイプだった。


「なに?やっぱこういうことしたくてうち来たん?」


といたずらっぽく、からかうように言うのを聞いて初めて理性が飛ぶというのを経験した。

お互い初めてのディープキスだったから歯が何回も当たるし、ディープキスの正解がよくわからなかったけれど、夢中でしていた。
あいつの制服のズボンに手を伸ばして、初めて自分以外の硬くなったモノを触って、「いい?」と聞くと蕩けた目をしたあいつがうなずく。
咥えるのなんてもちろん初めてで、よくわからなかったけど、喘いでる彼のことが愛おしく思えてきて、夢中でしていた。
果てたあと、彼が気持ちよかったよと抱きしめてくれた。

僕は恋に落ちてしまった。
我ながらちょろいなぁと思う。
けど、仲が良くて、話が合って、顔も体もタイプなら好きになるのも無理もないじゃないか。


その後も僕らの体の関係は続いた。
夕方、彼の家で。
泊まりの日の夜、僕の家で。
朝、学校の特別教室棟で。


転機が来たのは高1のときだった。
彼が「ねぇ!彼女できた!」とあの無邪気な犬みたいな笑顔で喜んで報告してきた。
「俺多分やっぱバイじゃなくて、ノンケだわ」という一言も添えて。

どうやら、僕が落ちたのはゲイによくある愚かしい恋だったようだ。

「彼女とキスしたから申し訳ないから」と言われ、キスをすることが駄目になった。
そのくせに、体の関係は続いた。

いつも通り僕が口でして、果てたあと彼は僕に何も言わないでYouTubeを見るようになった。

けれど、たまに「めっちゃ上手くなったやん」と頭をなでて褒めてくれる。
「俺以外のやつとするなよ」と言う。
最中に「めっちゃ気持ちいい」とつぶやく。

ちょろいぼくはそれだけでドキドキしてしまう。
あいつへの思いは行き場がなくなったまま、膨らんでいった。


そんなこんなでダラダラ関係を続けた高3のある夏の日彼からLINEが来た。
「ちょっと話したいことがあるから喫茶店とか行こう。」

なんとなく何を話されるかは分かっていた。
僕らが「遊ぶ」ときはいつもお互いの家だったから。
分かっていたから僕は「喫茶店は嫌。どっちかの家にしよう。」とつっぱった。


「単刀直入に言うと、もうするのはやめにしよう。」

「…」

「いつまで、この関係続くのかなぁって考えたんよ、最近。高校卒業するまでとか、大学生になってもとか、一緒に飲みに行って酔ってしちゃうとかさ。」

「…」

「けど、俺も彼女ができたらそりゃお前とはできないし、お前だって彼氏ができたら俺とするのはよくないやん?」

「そうやなぁ」

「俺、大人になってもお前と付き合っていたいからさ、まぁ、だから今日で最後にしよ?」


最後に、久しぶりに彼とキスをした。
もう歯が当たることなんてなくて、二人とも夢中で舌を絡ませていた。

いつもはただの性処理みたいなのにその日は積極的のなのが悲しかった。
初めてしたあの日のように、蕩けた目で「めちゃめちゃきもちいいよ」と褒めてくれるのが悲しかった。
果てたあとに「ありがと」と抱きしめてくれるのが悲しかった。


あいつの宣言通りそれからはしていない。
なんとか仲のいい友だちでいられていると思う。
相変わらず僕の中のあいつへの感情は残っている。

けれど、いつかこの気持ちもすっかり消えて、
あいつとただの仲のい友だちとして笑い合えたらいいな、と思う。
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