今更都合が良いけれど、多分彼のことが好きだった
⚠この純猥談は浮気表現を含みます。
初めて出来たセフレは、私の好きな人にどこか似ている人だった。
現在進行形で、元彼を引きずり「好きなのになあ」と呟いている私。

セフレくんは、見た目も中身も元彼よりも素敵だ。似ている部分なんて無いと思ってた。
でも、一緒にいる時間が長くなる度似ている部分が見えてきて少しひかれてる自分がいた。


きっかけは大学生あるあるの、宅飲みからだった。
酔った流れで自然に。

初めてセックスをした日の帰り、彼は私に

「またね」

と言って手を振った。
その時は、「また」なんて来ない気がした。ワンナイトってこういう事なんだろうなってちょっと大人になった気分に酔いながら帰った。

けれど、「また」はどんどん訪れる。
気づけば、1ヶ月置きに会うのが習慣になっていた。
連絡は絶対に彼から。

「今日家に来る?」
それは、真昼間だったり終電間際の時間だったり気まぐれだった。
私が寂しいと感じていると必ず彼から連絡が来ていたから、エスパーなのかな?なんて思ったりした。

終電がある限り、私は1時間半かけて彼の家に行きセックスをして寂しさを埋めた。

会う度、どこか愛おしいと思う瞬間が増えた。
可愛いな、尊い。
寝ている彼の頭を撫でる時間が好きだった。
朝、寝ぼけながら求めてくる彼がかわいかった。
ベランダでタバコを吸う彼の後ろ姿とか。
私の為にストックしてくれる雪見だいふくを半分こする時、絶対に口まで運んでくれる所とか。
長く付き合っていた彼女が居たのに、別れてから私に報告してきたところとか。

些細な行動が、なんか好きだった。恋愛感情では無いとは思う。
なんの好きかは分からないけれど、好きだった。


彼とセフレになって時間が経った頃、お風呂上がりに雪見だいふくを食べていた時。
少し酔っ払っていた私は、いつものように元彼の話をしていた。

「好きなのになあ、でも連絡できないんだよなあ」

進展がないから同じ話ばかりするのに、いつも彼は頷いて私の頭を撫でてくれた。

「俺でいいじゃん」

彼がボソッとそう言った。

驚いた。そんな事を言われるなんて。動揺した。

「雪見だいふく美味しいね」

聞こえてたのに、聞こえてないふりをした。
彼が用意してくれる雪見だいふくに話を逸らしてしまった。

「そうだね、美味しいね」

今まで見たことのなかった作り笑いで、彼は返事をする。
そして、私の頭を撫でてくれた。


やってしまった。
でも、彼と付き合うなんて出来ないと思った。
これで良かった。
いつまで続くかわからないこの関係で、いいのだと思った。


その日もセックスをした。いつもならしない強引で激しいやつを。

iQOSを片手に、寝ている彼の頭を撫でる。
元彼が好きだから付き合えない訳では無いし、彼の事が嫌いな訳では無い。

でも、なんか付き合えない。


彼の腕枕に戻り、眠りにつく。
少しだった頃だろうか、彼は私の頭を撫で始めた。
優しく大きな手で、心地よかった。
私は寝てるフリをしていたが、気づいたら本当に寝てしまっていた。

「付き合えないか、そうだよなあ」

彼がボソッとそんな事を言っていた気がする。
夢だったか、現実だったかはわからない。


その後も何度か会っていたが、今はもう会っていない。

元彼と再会出来たことが大きな原因だ。
元彼が好きなら、一途でいなくては。
そう思って、彼からの連絡を全て断るうちに連絡が来なくなった。


一途で居なきゃと思う割に、数日に1度くらいは彼を思い出して恋しくなる。
寂しくなって、連絡をしてしまおうかと思う。

LINEのトークを開いては、文字を打って送信出来ないでいる。
知らぬ間に私は、彼の事が好きだったのかもしれない。

彼と付き合っていたら、どうなっていたのか。
沢山考えては後悔するのに、
やはり、連絡は出来ずにいる。


あの真っ暗なワンルームで過ごした時間と、雪見だいふくは綺麗な思い出になっていくのだろう。

あの時、雪見だいふくに逃げてごめんね。

都合が良いけれど、寂しくなったら終電で会いに行ってもいいですか?
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