『あいつがわるい あんたもわるい ふたりでしんで』
⚠この純猥談は浮気表現を含みます。
私の人生で初めての彼女。
大学時代、一学年上で、同じサークルで、同じ学部。
付き合うまでの半年間、毎日メールした。
お互い、一回一回長文のメール。
それを一日に3往復はしてたかな。
“デート”自体は4回くらいだったかな。
2回目くらいまでは、まだ彼女に彼氏がいて。
水族館で彼氏と別れたことを聴いたときは、
なんて声を掛ければいいのか戸惑いながらも少し嬉しかった。
もしかしたら自分にもチャンスがあるんだ、って。
付き合った記念日はクリスマスイヴ。
返事のメールを読んで、ベッドの上でバタバタ喜んだよ。
もうこのまま死にたい!!と思えるくらいに幸せの絶頂だった。
それからいろんなとこに行った。
彼女の運転する姿がいつもかっこよくて、助手席からシャッターをきった。
二人でソフトクリームを食べるのがお決まりのようになってた。
彼女はポニーテールがよく似合ってた。
たまに髪をおろしてるのを見ると、それはそれでゾクゾクした。
二人とも大学生だったし、やっぱり学内で会うことが多かった。
学食、中庭、廊下、図書館。沢山話した。沢山笑った。
彼女の笑顔はいつも優しくて、且つ涼しげでもあった。
彼女は私からすると頭が良い人間で、
ハッキリ物を言うとこや論理的なとこが魅力的だった。
私たちは二人とも手紙を書くのが好きだった。
毎月、記念日になれば手紙を贈り合っていた。
彼女の字が好きだった。彼女の言葉も好きだった。
自分が好かれているって感じられるのが嬉しかった。
お互い実家暮らしだったんだけど、実は家も割と近くて。
夜バイトが終わるとそのまま原チャで彼女の家の近くまで行って。
親からしたら、娘が家から出てくんだから、しかも何日も続けて。
誰かと会っているんだろう。と、バレてはいたんだと思う。
キスもした。ハグもした。でも、するまでには半年以上かかった。
だって初めてだったから。恥ずかしいし、わからないことだらけだし。
って言ったけど、一度始まってしまえば、で。
仏壇の前でセックスした。バンガローでセックスした。
大学のトイレの中でもセックスした。何度も車の中でセックスした。
長い時は、おそらく6~7時間くらい。気付いたら朝になってた。
彼女のことが本当に好きだった。
会っていないときも彼女のことばかり思い浮かべていたし、
会っているときも彼女のことしか眼中に無かった。
隙あらば彼女に会いに向かった。
ある時、私たちはそんな日常に区切りをつけた。
大学三年の冬、私は海外に飛び立った。
同じタイミングで彼女は大学を卒業して県外へ。
遠距離になった。自分で選んだ道だけど、寂しくなかったと言えば嘘になる。
離れていても毎日のようにチャットした。電話もした。4時間の時差がもどかしかった。
生活や言語、寂しさにも慣れ、9ヶ月が過ぎた頃、
私は現地で人を好きになってしまった。
彼女がいるというのに。他の人を。
帰国まであと1ヶ月、バイト先のスタッフ3人、先輩の家で飲んでいた。
私は、普段飲み慣れていない赤ワインでなかなかに酔った。
廊下に座って、壁に寄り掛かっていると、先輩が近付いてきた。
暗い廊下の中で、私の視界はぼんやりしていた。
先輩の顔も、捉えているのは輪郭くらいだった。
瞬間、先輩は私にキスをした。私は、先輩に、キスされてしまった。
その夜から帰国までの1ヶ月間、私は浮気をしました。
先輩を本気で好きになりました。先輩を本気で好きでいました。
帰国時、海外の空港を飛び立つ時も、飛んでいる9時間も、日本の空港に着いた時も。
彼女が空港に迎えに来てくれていたんだけど。
めちゃくちゃ嬉しい再会になるはずだったんだけど。
彼女に会って、私は一体どんな表情をしていたんだろ。
彼女に白状するまで、そう長くはなかったはず。
それから彼女とは、別れと復縁を何度か繰り返した。
それでも結局、最後の最後まで、私は先輩も好きでいた。
完全に連絡を断つことが、縁を切ることができなかった。
彼女との別れ際のチャット。
私が初カノにもらった最後の言葉。
きっと死ぬまで忘れない。
『あいつがわるい あんたもわるい ふたりでしんで』
大学時代、一学年上で、同じサークルで、同じ学部。
付き合うまでの半年間、毎日メールした。
お互い、一回一回長文のメール。
それを一日に3往復はしてたかな。
“デート”自体は4回くらいだったかな。
2回目くらいまでは、まだ彼女に彼氏がいて。
水族館で彼氏と別れたことを聴いたときは、
なんて声を掛ければいいのか戸惑いながらも少し嬉しかった。
もしかしたら自分にもチャンスがあるんだ、って。
付き合った記念日はクリスマスイヴ。
返事のメールを読んで、ベッドの上でバタバタ喜んだよ。
もうこのまま死にたい!!と思えるくらいに幸せの絶頂だった。
それからいろんなとこに行った。
彼女の運転する姿がいつもかっこよくて、助手席からシャッターをきった。
二人でソフトクリームを食べるのがお決まりのようになってた。
彼女はポニーテールがよく似合ってた。
たまに髪をおろしてるのを見ると、それはそれでゾクゾクした。
二人とも大学生だったし、やっぱり学内で会うことが多かった。
学食、中庭、廊下、図書館。沢山話した。沢山笑った。
彼女の笑顔はいつも優しくて、且つ涼しげでもあった。
彼女は私からすると頭が良い人間で、
ハッキリ物を言うとこや論理的なとこが魅力的だった。
私たちは二人とも手紙を書くのが好きだった。
毎月、記念日になれば手紙を贈り合っていた。
彼女の字が好きだった。彼女の言葉も好きだった。
自分が好かれているって感じられるのが嬉しかった。
お互い実家暮らしだったんだけど、実は家も割と近くて。
夜バイトが終わるとそのまま原チャで彼女の家の近くまで行って。
親からしたら、娘が家から出てくんだから、しかも何日も続けて。
誰かと会っているんだろう。と、バレてはいたんだと思う。
キスもした。ハグもした。でも、するまでには半年以上かかった。
だって初めてだったから。恥ずかしいし、わからないことだらけだし。
って言ったけど、一度始まってしまえば、で。
仏壇の前でセックスした。バンガローでセックスした。
大学のトイレの中でもセックスした。何度も車の中でセックスした。
長い時は、おそらく6~7時間くらい。気付いたら朝になってた。
彼女のことが本当に好きだった。
会っていないときも彼女のことばかり思い浮かべていたし、
会っているときも彼女のことしか眼中に無かった。
隙あらば彼女に会いに向かった。
ある時、私たちはそんな日常に区切りをつけた。
大学三年の冬、私は海外に飛び立った。
同じタイミングで彼女は大学を卒業して県外へ。
遠距離になった。自分で選んだ道だけど、寂しくなかったと言えば嘘になる。
離れていても毎日のようにチャットした。電話もした。4時間の時差がもどかしかった。
生活や言語、寂しさにも慣れ、9ヶ月が過ぎた頃、
私は現地で人を好きになってしまった。
彼女がいるというのに。他の人を。
帰国まであと1ヶ月、バイト先のスタッフ3人、先輩の家で飲んでいた。
私は、普段飲み慣れていない赤ワインでなかなかに酔った。
廊下に座って、壁に寄り掛かっていると、先輩が近付いてきた。
暗い廊下の中で、私の視界はぼんやりしていた。
先輩の顔も、捉えているのは輪郭くらいだった。
瞬間、先輩は私にキスをした。私は、先輩に、キスされてしまった。
その夜から帰国までの1ヶ月間、私は浮気をしました。
先輩を本気で好きになりました。先輩を本気で好きでいました。
帰国時、海外の空港を飛び立つ時も、飛んでいる9時間も、日本の空港に着いた時も。
彼女が空港に迎えに来てくれていたんだけど。
めちゃくちゃ嬉しい再会になるはずだったんだけど。
彼女に会って、私は一体どんな表情をしていたんだろ。
彼女に白状するまで、そう長くはなかったはず。
それから彼女とは、別れと復縁を何度か繰り返した。
それでも結局、最後の最後まで、私は先輩も好きでいた。
完全に連絡を断つことが、縁を切ることができなかった。
彼女との別れ際のチャット。
私が初カノにもらった最後の言葉。
きっと死ぬまで忘れない。
『あいつがわるい あんたもわるい ふたりでしんで』