「重い女」が嫌いだった彼。新しい彼女は「重い女」らしい。
初めて会った時、この人なんだって思った。
その時から波長が合っていた。今までこんなにも楽しいとも思ったこともないくらい。

もちろん体の相性も良くて、自然と彼氏彼女になるまでの時間は長くはかからなかった。


彼はギャルのような派手めな子が好きだった。当時の私は、正直彼の好みとは正反対だった。
彼の好みに近づこうと思って、髪の毛を伸ばして派手にした。
化粧もナチュラルだったのからギャルっぽく。
タバコも彼と同じ銘柄にして、料理もできるようになった。

「重い女は嫌い。」そう言うから私は何にも文句を言わなかった。
別の女の人と2人で飲みに行こうが、何も文句を言わなかった。
元カノと連絡取っていようと、何も文句を言わなかった。

好きな女優を見ながら「こんな彼女が欲しいなぁ」と言われても、辛いって気持ちを抑えて全部笑いながら許した。

それでも貴方からの愛はあったから別れたいとも思わなかったし、嫌いになることなんてなかった。


そんなあなたとの時間は過ぎるのが早くて3年なんてあっという間だった。

ある日、たまたまケータイを一緒に覗き込んで見ていたら、出会い系を入れていたのを偶然見つけてしまった。
3年間付き合っていた彼と初めて喧嘩した。今までの鬱憤が爆発した。

「なんで?」 「どうして?」 「意味わかんない。」

私の口からはとめどなく彼の嫌いな『重い女』の言葉が次々と出てきた。

泣きながら怒った私に放たれた一言は

「飽きた。重たいわ。」


頭が真っ白になった。
思い出が走馬灯のように流れ出した。

初めてお泊まりした日。
初めてデートした日。
初めて旅行した日。
初めて一緒に誕生日を迎えた日。

3年間の思い出は『重い女』になった私のせいで、彼の思い出の中から全部消えていった。

私に残ったのは彼との幸せな思い出と、同じ銘柄のタバコ。


タバコをふかしながら毎回思い出す。
虚しい気持ちと一緒に、煙が肺から出ていった。


数ヶ月後、友達から彼の近況を聞かされた。
私よりギャルっぽくて、細くて、可愛いくて、年下で、彼の嫌いなはずの『重い』女の子と付き合っているらしかった。


私が3年間辛さや苦しさを耐えたのは、あなたとの幸せな時間のためだった。おかげで、彼との記憶は幸せで無くしたくないものになっている。
最後の最後で、私の努力は水の泡となったけれど。


話を聞いて、私は笑いながら彼と同じ銘柄のタバコを吸った。
吐いた煙は、行き場のない私の気持ちと一緒に空へと漂うだけだった。
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