「生理的に無理。」
君となら本気で結婚も考えれる。と上半身裸のままで言う彼の姿はとても滑稽だ。何言ってるんですかと笑いながら流して服を着て帰る準備をした。

それから毎日ラインが来るようになった。今日会える?今週末はどう?

LINEの通知音だけで気分が悪くなる。
今週は忙しいです。
しばらくはまだ忙しいです。

1時間会うだけでいいから。真剣に話したい。
と言われて鼻で笑ってしまう。

私たちそんな密な関係じゃないですよね。と返したくなる気持ちを抑えて既読無視をした。

会ったばかりの頃、今は固定の彼女とかいらなくて、とか 仕事を優先したくて、なんて軽々しく言ってたのはどの口だろうか。
他の女の子と会っても気にしない?全然大丈夫ですよ。

女は抱いたら自分のことを好きになるって思ってたのかな。
実際今までそうだったんだろうか。

はじめての行為の後、あんまりウェットな感じになりたくないんだよね。
って天井を見つめて言ってた彼を思い出す。


メッセージの通知が鳴るだけで嫌悪感がした。気持ち悪い。
触られきた場所が汚れていく気がする。

慌てて銭湯に行って全てを流した。サウナに入って汗をかく。嫌なことは液体になって流れる。


大好きだったあの子を思い出す。
飲み会で憧れの先輩と寝てセフレになってしまい、彼の彼女になりたくて泣いていたあの子。
わたしよりも仕事もできない年収もよくないそんな男に泣かされていたあの子。

わたしが守ってあげたかったあの子。

そして都合よく、あの子の誠実さをただ食べていただけのあの男。

彼とあの男が重なる。胸糞悪い。

サウナから上がると着信と新着メッセージが来ていた。
メッセージを開ける。

[俺の何が嫌になったの?]

人との関係で傷つく覚悟のないところです。
自分だけが決定権を持っていると思っているところです。
心だけで答える。解答を教える価値もない。

[他に好きな人ができました]

送るとすぐに既読がついて着信が来た。

何回かのコールで諦めたように電話は切れた。

[俺は本気で好きになったよ]
[ 最後に少しだけ会えない?]
[ その人と付き合うの?]

既読だけつけながら牛乳を飲んだ。

私の胸で泣いていたあの子を思う。
抱きしめることしかできなかった自分を思う。

[もう連絡しません]

それだけ送ってブロックする。
携帯は少しだけ軽くになった気がした。

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