大嫌いだった行為が大好きになった。
汗ばんだ大きい背中に腕を回してあなたの首元に顔を埋める。
ああ、今この瞬間世界で一番幸せな女の子は私だ。
毎回そう思う。


私はあなたと付き合う前に人より少し多いくらいの男の子と付き合っていた。
でも人より経験は少なかった。
同じ人と三回以上寝たことなんてなかったし、全部数えても両手で収まるくらいの回数だった。
みんな顔はそこそこ良くて女の子ウケが良い男の子ばかり。
好き勝手に振り回されるか、浮気されて終わるか、毎晩のように泣いては信じて裏切られての繰り返しだった。
だから自分の身体を相手に預けることに自然と抵抗が生まれて、付き合っていてもそんなに簡単にしたことはないし断ることもよくあった。

私が断るから、ヤレないから別れたのではないかと言う人もいるかもしれない。
でもそれはそれまでだと私は思うし、実際私を一度抱ければ満足して、他の女の子に手を出すような男の子ばかりと付き合ってきたのだと思う。


今の彼と付き合った日、二人とも盛り上がって、もっと相手に触れたいとお互いに思っていたのは感じた。

でも私は「今日はしたくない。」と言った。
「今日は付き合った日だから、付き合ってすぐにするのはなんか少し気が進まない」と言い訳をつけて、いつものように断った。

最初はやっぱりまた今までの人のようにヤったら離れていってしまうのではないかとか、ヤれないから別れるような人だったらどうしようとか、彼のことは大好きで付き合ったけれどどこか信用しきれない部分があったのだ。

彼は「わかったよ。今日はしない」と優しく言ってその日はたくさんキスしてハグして愛してくれた。


それから数回デートを重ねたけれど、彼は一向に私としたがらなかった。
「今日は何する?」の次は大体「美味しいご飯でも食べに行こっか」もしくは「カフェでお話する?」のどちらかで、私から「ちょっと疲れちゃったから休みたい」と誘うような雰囲気を出しても「え、じゃあ漫喫でも行く?」といったような感じで、全くその気がないように感じた。
でもハグしたり隣で寝ていたりするとちゃんと彼はそこそこ反応しているから、私はなんで手を出してこないのかとても不思議に思っていた。


クリスマスの夜に、やっと初めて体を重ねた。
その後もしかして、と思って「私が最初のデートの時にしたくないって言ったからずっと我慢してたの?」と聞いてみたら、彼は少し恥ずかしそうに軽く頷いて、私を抱きしめた。

それから何度も数え切れないくらい身体を重ねているけれど、彼はずっと変わらずに少しシャイだし不器用だけれど深く私のことを思って愛してくれている。
私のことをこんなに大切にしてくれるのはあなただけだよ。
終わったあとに、身体を寄せ合って彼の腕の中で眠るのが今はとても大切で幸せな時間だ。

大嫌いだった行為が大好きになった。
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