「3回目のデートで告白しないと、ただの友達になってしまう」
小中高の同級生の彼とは、高校を卒業してから会うようになった。
きっかけは去年の夏、呼ばれた集まりに彼がいたこと。急に別の同級生から電話があって、そこで再会した。彼が私を呼びたがったらしい。
久しぶりに会う彼は成人式の時よりも少し落ち着いていて、襟付きの服が良く似合う大学生になっていた。
9月、夏の集まりがきっかけで、2人で飲みに行くことになった。
閉店まで飲んでカラオケに行ってから、公園のベンチに座って話した。
「このまま相手なしで冬越えれるかな。寂しいな」
なんてお互いに言っていた。
深夜2時だったけど、車持ちの友達を呼んだ。
「終電逃したん?」と聞かれ、2人で「終電で帰る気無かったよ」と答えた。
「それはヤる気やん」と言われたので、私は「だったらカラオケ行かないよ」と笑った。
彼はこちらを少し見たあと、すぐに逸らして黙っていた。
この人はちゃんと男友達でいてくれる人だ、と思えて嬉しかった。
10月、2年関係があったセフレに告白された。6歳年上の、前の会社の先輩だった。
どうすればいいかわからなくて、彼を呼び出して相談に乗ってもらった。2時間の間、ずっと私の話を聞いてくれた。
そこから日が空いて秋。先日のお礼も兼ねて、彼の誕生日に数百円のLINEギフトを送った。
彼はとても喜んで、私の誕生日がかなり先だから、それより前のバレンタインにお返しをすると言ってくれた。
数百円のギフトのお返しってなにするの、と思ったけど、見たい映画がその辺に公開するから、と映画に付き合って貰うことにした。
バレンタイン当日、2人で会うのは2回目だけど「流石にチョコ持っていきなさい」と友達に言われたので、彼の好きそうなチョコを選んで持っていった。
彼は誕生日のお礼といって、無香料のボディクリームをくれた。
そこから映画をみて、飲みに行った。
閉店まで飲んで、カラオケに行った。
夏に私が言ったことを覚えているのかは分からなかった。
私はカラオケで彼の歌を聴きながら、映画のことを考えていた。
映画の主人公曰く
「3回目のデートで告白しないと、ただの友達になってしまう」らしい。
「好きかどうかが会ってない時に考えている時間の長さで決まる」らしい。
だったら私は早く次に会う予定を決めなければいけない。
出会って10年以上経つ彼を、今更好きになってしまっている。
そう思いながらカラオケを出て、彼の傘に入れてもらいながら腕に手を回すズルさもない私は、ぼーっとする頭で家に帰った。
この日の為に新調した下着を着ていたことを、メイクを落としてお風呂に入る時に気付いた。
きっかけは去年の夏、呼ばれた集まりに彼がいたこと。急に別の同級生から電話があって、そこで再会した。彼が私を呼びたがったらしい。
久しぶりに会う彼は成人式の時よりも少し落ち着いていて、襟付きの服が良く似合う大学生になっていた。
9月、夏の集まりがきっかけで、2人で飲みに行くことになった。
閉店まで飲んでカラオケに行ってから、公園のベンチに座って話した。
「このまま相手なしで冬越えれるかな。寂しいな」
なんてお互いに言っていた。
深夜2時だったけど、車持ちの友達を呼んだ。
「終電逃したん?」と聞かれ、2人で「終電で帰る気無かったよ」と答えた。
「それはヤる気やん」と言われたので、私は「だったらカラオケ行かないよ」と笑った。
彼はこちらを少し見たあと、すぐに逸らして黙っていた。
この人はちゃんと男友達でいてくれる人だ、と思えて嬉しかった。
10月、2年関係があったセフレに告白された。6歳年上の、前の会社の先輩だった。
どうすればいいかわからなくて、彼を呼び出して相談に乗ってもらった。2時間の間、ずっと私の話を聞いてくれた。
そこから日が空いて秋。先日のお礼も兼ねて、彼の誕生日に数百円のLINEギフトを送った。
彼はとても喜んで、私の誕生日がかなり先だから、それより前のバレンタインにお返しをすると言ってくれた。
数百円のギフトのお返しってなにするの、と思ったけど、見たい映画がその辺に公開するから、と映画に付き合って貰うことにした。
バレンタイン当日、2人で会うのは2回目だけど「流石にチョコ持っていきなさい」と友達に言われたので、彼の好きそうなチョコを選んで持っていった。
彼は誕生日のお礼といって、無香料のボディクリームをくれた。
そこから映画をみて、飲みに行った。
閉店まで飲んで、カラオケに行った。
夏に私が言ったことを覚えているのかは分からなかった。
私はカラオケで彼の歌を聴きながら、映画のことを考えていた。
映画の主人公曰く
「3回目のデートで告白しないと、ただの友達になってしまう」らしい。
「好きかどうかが会ってない時に考えている時間の長さで決まる」らしい。
だったら私は早く次に会う予定を決めなければいけない。
出会って10年以上経つ彼を、今更好きになってしまっている。
そう思いながらカラオケを出て、彼の傘に入れてもらいながら腕に手を回すズルさもない私は、ぼーっとする頭で家に帰った。
この日の為に新調した下着を着ていたことを、メイクを落としてお風呂に入る時に気付いた。