出会って10年目、夫の不倫に気付いてしまった。
⚠この純猥談は不倫表現を含みます。
出会って10年目、夫の不倫に気付いてしまった。

確かに仲は良くなかった…と思う。
価値観も違う…かもしれないし、喧嘩ばかりだった気がする。

それでも、そういう事はしない人だって信じてたから、あんまり細かい事は気にしない私も、いつの間にか食べれなかったり寝れないくらい、なんかカッコ悪いただの弱い女になってた。

彼と出会ったのは、そんな時だった。
落ち込む私を励まそうと、親友と久しぶりにバーで飲んでた時に、隣のボックスに座っていたグループに声を掛けられた。

「一緒に飲みませんか」と言われたのはいいけれど、彼はどう見ても若かった。22歳だった。当の私は31歳=夫に不倫されたダサイ女。いくらなんでも無理があるなと思ったけど、無理があるからいいっか、とも思った。
この時間だけ、楽しい時間だけをを過ごそうと思って、若者とはしゃいでしまった。ヤケ酒と言われればそうなのだけど、素直に楽しかった。

見るからにヤンチャそうなグループで、みんな可愛いなと思った。その中で彼は、人当たりが良くて誰かも好かれそうな、いわゆる「いい子」以上にはならないそんな子だった。ひとしきり飲んだ頃に「いい子」の彼から連絡先を聞かれた。ただの「いい子」だし別にそのくらいいいか、と思って連絡先を交換してその日はすぐに帰った。


それから、なぜか毎日彼からLINEがくる。
最初はこの子は一体どうしたんだ、くらいに思ったけど、とにかく不思議なくらい波長が合った。好きなものや考えてる事がびっくりするくらいに一致して、2人でよく笑った。気付いたら、おはようからおやすみまで付き合いたての中学生みたいに、やりとりを重ねていた。

そんな日々を過ごしていたら私はいつの間にかちゃんと食べれるようになったし、よく寝れるようになっていた。元気がないと言ってないのに「元気なさそう」とすぐに気付いてくれる、9個も年下なのにそんなことはすっかり忘れてて、スーパーマンみたいな彼だなと思った。

いつしかどちらからともなく「会いたい」と言うようになり、ご飯を食べたり一人暮らしの彼の家に行ったりもした。だけど何もなかった。何もしなかった。何かしたら終わってしまうことを、2人とも分かってた。

「気の合う友達ですよね」っていい子の彼は言った。「元気でいてくれれば、笑ってくれればそれでいいです」って事あるごとに言っていた。一緒にいるだけで、話しているだけで、お互いの幸せを願うだけで十分だった。

なのに。私は、スーパーマンに触れたいと思ってしまった。優しい彼に、抱かれたいと思ってしまった。いつも家に行っても何もしないのはわかっているから、家で飲んで酔ったフリをしてキスをしたのは私からだった。彼は「どうしたんですか」って一応言った。一応、言ったけど、2人で今までの全部が溢れるセックスをした。

キスをするだけで、こんなに優しくて、こんなに気持ちいんだ、と思った。無責任に「好き」なんて言えないから、全部全部セックスで表した。大事そうに愛おしそうに丁寧に抱きしめてくれる彼に、泣きそうになった。

幸せな時間を過ごした後、私は夫のいる家に帰った。どこ行ってたのと言われ、すごく雑なキスをされた。ゴツゴツした手で顎をつかまれた。髭が痛くて、ちょっとおじさんの匂いもした。無理矢理舌を口の中に全部突っ込んできて、嫌なキスだなと思った。いつから夫はこんなキスをするようになったんだろう。

気付かなかっただけで、最初からこんな自分勝手なキスだったかもしれない。

そんなことを思いながら、彼の連絡先を消した。
ずっと「いい子」でいるんだよ。幸せになってね。
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